【印刷用レイアウト】

物語

好きな小説家がいるというのは、好きなデザイナーがいるということと似ているかもしれません。
それが洋服のデザイナーであれ、家具のデザイナーであれ、
其の人の洋服に袖を通した時の喜びや、其の人の椅子に腰かけた時の包み込まれるような感覚、
それらと同じように、頁をめくる度に目に見えぬ何かがうごめき、世界の深さと奥行きが増していく。

好きな小説家の何がいいかというと、其の物語に「すぅっと」入っていけるということ。
前置きや勘繰りなどこちらから "探り" を入れなくてもスムーズに物語の中に入っていけるのです。
これは翻訳家についても同じことが言えるのかもしれません。
読みなれた翻訳家は距離が近く感じるし、何より安心感がある。

お気に入りの椅子に腰かけて読書をするにはいい季節となりましたね。

10月16日 水曜日は、定休日となります。

宜しくお願い申し上げます。

【臨時休業のお知らせ】

本日10月12日(土)は台風接近にともない臨時休業致します。
宜しくお願い申し上げます。

神無月

他の例にもれず、わたしも10月が好きです。

乾いた風と温もりのある陽射し、
時間の経過が穏やかで、夜はよく眠ることができる。
あたたかい飲み物がおいしいのも嬉しい。
喉を過ぎるとそのあたたかさが体中に広がる。
山は衣替えに入る。気の早い木々はそそくさと色づいてしまう。
まるで思春期の男女のように。
海はマッシーな波に恵まれる。
朝は北寄りの風が少し肌寒く感じるが水温はまだ高い。
夏を引きずる若者はトランクスとタッパーで波と戯れる。

神無月。

木の家具が心地良く感じる季節でもある。
秋から冬にかけてはデンマークやフィンランドの家具が気持ちいい。
ラグの上にやわらかな風合いの木の椅子を置いて、ひじ掛けにはブランケット。
サイドテーブルにあたたかい飲み物を置いて、陽が暮れていくのを眺めようではないか。

あっという間に過ぎていく10月を大切に楽しみたいと思う。

10月9日 水曜日は、定休日となります。

宜しくお願い申し上げます。

『壁』

お店の本棚からおもむろに安部公房の『壁』を手に取る方がいらっしゃいます。

もし自分の前に壁が立ちはだかったならば、
クライマーならばどうにかよじ登る方法を探すだろうし、
サーファーならばドルフィンスルーで潜り抜けられる場所を探すだろう。
わたしはといったら、其の壁に沿って歩いて行って、
どっこらしょと腰を下ろし、壁に背をあずけて、
ポケットから取り出した文庫本を2、3頁読んでみる。
その場所が気に入ったらそのまま本を読むし、
違う景色を眺めたければ、壁に沿ってもう少し歩くだろう。
そんな無抵抗な人間に憧れる秋の夜長で御座います。

10月2日 水曜日は、定休日となります。

宜しくお願い申し上げます。

リノベーション

2階のリノベーション。
6月から店内に突如 "階段" が現れて驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
今でも少なからずの方々から2階のリノベーションの進行状況について質問を受けます。
割合でいくと8割方完成、残りは窓まわりと家具や調度品の選定となります。

「静かに過ごせる場所が欲しい。」
其処は、わたし自身のための場所でもあります。
同じような思いの方がいらっしゃれば
なにかしらのかたちで其処を共有できないかと考えています。

灰色の階段を上がると、開け放った窓から風が抜けていく素敵な空間があります。
小さなスペースだから基本的に少人数しか利用できません。
運用はもう少し先となります。
もう暫しお待ち下さい。

9月25日 水曜日は、定休日となります。

宜しくお願い申し上げます。

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