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定休日のお知らせ

間もなく5月も終わります。

そして6月を迎えます。

鉄扉の前にある紫陽花が、つぼみをつけています。
紫陽花は、やはり雨の日に傘をさして眺めるのが好きです。
葉で雨宿りするカタツムリと、
その葉から地面に向けて落ちてゆく流麗な雨雫。
紫陽花のまわりで根を生やすセージやタイムからは、清涼な香りを楽しむことができます。

雨の日が好きなわたしは、梅雨という季節はあまり苦にはなりません。
雨の日に人が集まるカフェに、わたしは不思議な魅力を感じます。
雨の日の午後は、不思議と予定がなかったりします。
雨の日の午後は、不思議と時間を気にしなくなります。
雨の日の午後は、不思議と文庫本の活字の世界に入り込みやすく、
雨の日の午後は、時間をかけてコーヒーを二杯のみ、
そして雨の日の午後は、日がかげり始めたら、さて帰るかと腰を上げます。

5月26日 水曜日は定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

夕焼け

昨日の雨も上がり、 
幾分湿度を含んだ晴れの日でした。 

日没前、キッチンの窓が紅色に染まりました。
庭に出て眺めた西の空は、
美しく焼けていました。
夕焼けというのは、
眺めている間に刻々とその色合いを変えていきます。
わたしは、夕闇が夕焼けを包み込んでしまうその手前の空が好きです。
その沈みゆくものを止める手立てはなく、
ただただその場に立ち尽くし、そして眺めるその空は、
その日の終焉を告げるに相応しく、
時計で知る時刻よりも、
より現実的に明日に近づいていることを教えてくれます。

さて、明日の空はどのような空でしょうか。
天気予報で知る明日の空より、
今夜の空で明日を占う。
わたしのささやかな夜の習慣です。

定休日のお知らせ

午後の空を見上げたところ、
視界の端で蝶が舞っておりました。

嗚呼 想い出す クロアゲハの夏の舞

クロアゲハの優美な舞は、
夏の暑さとは裏腹に、
実に涼しげで、わたしの好きな風景であります。

畑では、空豆が実をつけました。
上からぶら下がるのではなく、
空に向かって伸びる空豆は、
まるで、重力とは無縁であるかのようです。
その姿は、「実は下がるもの」という先入観を
跡形もなく過去のものとし、
新たな価値観を植えつけてくれます。
「実は空へ向かうもの」
物事を逆向きに発想するということは
実は難儀なことであり、
空に向かう空豆を眺めながら
何故に何故にと廻る一日。

明日 5月19日 水曜日は定休日となります。 

宜しくお願い申し上げます。

silent

未だ陽の差す夕刻時 
入口の鉄扉を開け、外へ出ました。

西の空は未だ明るく、
柔らかな微風、
そしていつの間にやら茂っていた緑。
ボリジの傍ら、スルリスルリと線を伸ばす矢車草。
栗柿無花果の木も新緑が眩しく、
庭を囲むように咲き乱れるマーガレット。

しばし眺めること数分の間、
不思議と周りの環境音は消え去り、無声映画の如く、
ただただ、ゆらゆらと葉がなびく。

静寂とは、得るものでなく、只、感じるものであるかのように。

西の空が、少しずつ赤の帯となり、
鱗雲は、東に向けて色のトーンを変えていく。

風は柔らかな微風のまま、
辺りは静かに闇へ、そして闇へと。

お休みのお知らせです。

5月12日 水曜日は定休日となります。
誠に勝手ながら、
5月13日 木曜日もお休みを頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

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