【印刷用レイアウト】

蛍の灯と蒸しもろこし

久方ぶりに、蛍の灯舞を楽しんだ静かな夜。 

なんとも幻想的な夜絵に思わず言葉を忘れます。
灯ったと思いきや、儚く消えゆく其の灯。
初夏のひと夜の良き思い出。

あくる日、鉄鍋で蒸したのは、もろこしでした。
味覚に対して真直ぐに訴えてくる其の旨みは、
やはりたまらないものがあります。

いよいよ夏である。

畑では、茄子や万願寺唐辛子も実を下げ、
3種植えたトマトも、初なりが顔を覗かせます。
茄子と万願寺唐辛子を焼くと、
鼻に届くは、其れ夏のかほり。

6月30日 水曜日は定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

種に好かれる手

「種に好かれる手を持つヒトは、どんな種を蒔いても芽吹いてくれる」

という話を耳にしました。

種を主体に考えられているこの言葉の響きは、
じんわりと柔らかく、心に刻まれました。
わたしたちの手が、種に好かれているのかどうかはわかりませんが、
庭の樹木、花々、そして畑の作物と、
緑に囲まれた四角家となっています。

6月23日 水曜日は、定休日となります。
翌日の24日 木曜日は店舗設備のメンテナンスの為、お休みを頂きます。
宜しくお願い申し上げます。

定休日のお知らせ

乾いたシュロの木の葉が、ぶらりと垂れ下がり、 
新芽からは、新しい花枝が伸びています。

ヤシ科の植物であるシュロの木の、
あの独特な形の葉は、日本の風景にはなんとも不釣合いに感じますが、
実は、この国でも自生しているシュロの木。
自分が眼にしている事実が正しいのか、それとも間違っているのかというのは、
危ういバランスのシーソーの上に居るようなものです。
知識、知恵というものは、日進月歩とはいかず、
積み重ねにより深いものになるのでしょう。

明日 6月16日 水曜日は定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

紫陽花

雨露が、幾重にも伸びる紫陽花の葉をつたい地面へ、そして地中へと。 

葉をつたう雫のもつ透明感、
葉と、淡い花の色のコントラスト、
そして、紫陽花そのものの姿と、混在するの植物との調和。
梅雨という時節に褒美を授かったように、
わたしたちは、その佇まいに、ただただ眼を奪われます。

庭の紫陽花が花をつけました。
梅雨前線の動きにあわせるように、
ふわりふわりと花ひらきます。

昼下がりの紫陽花、
夕暮れから夜にかけての其れも、
また、美しいことでしょう。

わたしの好きな季節をむかえました。

海と夏日と影法師

わたしは、早朝の海が好きです。

空が白み始め、東の海岸線からゆっくりと赤らんでくる空、
清潔感に包まれた朝の空気と、
ほぼ無風近い穏やかな風。
沖を東へと向かう船につられ、海鳥も眠たげに羽を動かす。
太陽には、まだ日差しの射てりはなく、
辺りを少しずつ照らしてゆく。
海に浮かぶは、気兼ねないいつもの顔ぶれ
この表浜で過ごす朝は、わたしにとってかけがえのない時間です。

かけがえのない時間、其れにまつわる空気というものは、
決して形に残るものではありません。
to do list は、さっさと引き出しの中にしまい込み、
時計の指針の動きを忘れ、
そして、其の時間、其の空気の中で、なにかしら感じたことや、
僅かな時間であれ、我と向き合ったこと、
ふと耳に届いた音や、誰かとの他愛もない会話、
其処は自分にとってかけがえのない場所、時間、そして空気。

6月9日 水曜日は、定休日となります。 

宜しくお願い申し上げます。

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