【印刷用レイアウト】

カタツムリ

曇天から、夏の太陽を拝むことのないまま、
時に雨模様、時に風を伴いながら、一日が過ぎ行きます。
紫陽花の葉の裏で、其の身を反らすこともなく、
何事もないような面持ちで雨宿りをするカタツムリ。
大きな紫陽花の葉の裏は、大粒の雨をも凌ぐことができるようで、
カタツムリは、ただただじっと、その場を動く気配すら感じさせません。

ふと眼に入った雑誌の表紙。
黒の中に、赤の挿絵が入るシンプルな装訂は、
蒸し暑い午後の合間をスッと抜ける風の様です。
この雑誌が発売されたのは1967年。
デザインというものは、この頃既に完成の粋に達し、
現代は、その延長線上に留まっているだけのように感じてしまうほど、美しい装訂です。
大切なのは、卓越した"テクニック"ではなく、
其の人が持つ"素の感性"であると感じさせられました。

7月14日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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