【印刷用レイアウト】

ゆたかさ

ゆたかさとは、

ゆたかであると感じるときとは、

それは、空腹を満たしたときのような充足感でなく、
それは、自分の廻りに蓄えたモノの数ではなく、
それは、その時、その瞬間に感じた空気、
それは、記憶の片隅に残る、緩やかな時間、
ふと、日常を忘れてしまうような静かな静かな夜空、
静寂と夏虫の夜音、そして星空、
偶然手にした本、そして、感じたことのない新鮮な高揚感、
耳を撫でるBrian Enoの旋律、
長年で蓄えた知識とそれにまつわる経験、

ゆたかさとは、後付けの理由や、
それに至る経緯などを並べる必要の無い感情、
ココロに触れるなにかを感じ取ったときに見え隠れする形のない浮遊物、

ゆたかさとは、声を大にして知らしめるものでなく
ただ、そっと頁に留めておく、明朝体で示された箇条書きの文章のようであって欲しい
と、わたしは感じます。

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