【印刷用レイアウト】

ウツクシキ ジドウショ

10月1日 金曜日より、本の企画展を行います。

「ウツクシキ ジドウショ」

少しばかり前の時代のこと。
今で言う「絵本」は、「児童書」と呼ばれていました。
現代の絵本のように、「カラフルな絵の中に文字が在る」と言うわけではなく、
古き良き、美しい文体の日本語に、時にささやかな挿絵があったり、
背表紙の飾り絵が、心和ませてくれたり、
太字の明朝体が、一文字、一行の大切さを思い出させてくれます。

お子様に読み聞かせるのは勿論のこと、
わたしたち大人が、あらためて眼を通してみるというのも、
頁に綴られた何かを感じ取るきっかけになるかと思います。

また、秋の贈り物としても、
思い出に残る品となるのではないでしょうか。

9月29日 水曜日は、定休日となります。 

宜しくお願い申し上げます。

名月と海辺の夜

渥美半島の岬から眺めた、とある一夜の月。 

みごとな月は、海辺のわたしたちをほのかに照らします。
タープの下、四つのランタンとワインが数本、
笑いの絶えない仲間と過ごす緩やかな時間。

伊良湖水道を航行する貿易船の汽笛、
時に、対岸の空で黄光瞬く雷と、散りばめられる無数の星、
会話の合間に耳に届く波音、

月の静かな動きとともに、夜はまどろみを帯び、
日付の替わる頃には、わたしの瞼も落ちてゆき、
いつもより静かで、特別な夜が静かに、そして静かに更けてゆく。

涼しくも肌寒くも

明け方や夜半は、随分と過ごしやすくなりました。 

その、涼しいような、半袖では、少し肌寒いような外気に触れると、
何故だかほっとする今年の秋の入口。

ボジョレーの便りも届いておりますが、
長袖に腕を通す頃には、赤ワインの香りが鼻を誘います。

海では、過ぎし夏の名残を求める輩で賑わいを見せるも、
日を追う毎に、その数も疎らになり、
冬の海に集まる、極限られた輩も、
冷たい北西の風に背を向けながら、凪いだ海を眺め、
次の夏の賑わいに想いを馳せます。

月光が浮かび上げる山の稜線は、その輪郭をもくっきりと写し、
わたしたちは、季節の歩みを次へ次へと深めてゆく。

9月22日 水曜日、23日 木曜日はお休みとさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。

とうがらしの花

まだまだ暑さの残る9月の半ば、 

風もなく蒸した日が続いている中、
畑の一角に植えてあるとうがらしは、小さな白い花を咲かせています。
急ぎ足では気がつかぬ程、小さな花ではございますが、
なんとも可憐で、滞った体の中を風が抜けていくような気分になります。

時に、歩みを緩めるということは、
大切な何かを思い出させてくれる時間を与えてくれます。
さして急ぎ足のつもりは無くとも、
ヒトというものは、兎角早足になりがちな生き物であります。
書く言う私も然り。
歩みを緩めるということは、簡単そうで、実は難しいものである、
などと想いながら、少しばかり涼しさをはらんだ夜風にあたりながら、
想いに耽る9月半ばのとある夜のとある時間。

9月15日 水曜日は定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

美術館

来たる9月18日土曜日から11月23日火曜日までの間、
岐阜県現代陶芸美術館にて、
"ハンス・コパー展-20世紀陶芸の革新" が、開催されます。

コパーの作品を初期から晩年まで網羅する、日本で初めての大回顧展とのことです。
秋の空気に包まれ、そして芸術に眼を向ける。
芸術と向き合うということは、時に、自分自身と向き合う貴重な時間となります。
眼の前にある、其れ等作品が放つ何かを自分の解釈で感じ取り、
そして、其れを自分の蓄えとして、そっと心に留めておく。
美術館がもたらしてくれるのは、静寂、そして豊かな時間。

リトルムッシュの店内に、ハンス・コパー展のフライヤーもございます。
ご興味ある方は、どうぞ手にとってご覧下さい。

お休みのお知らせです。
9月8日 水曜日は、定休日となります。 

宜しくお願い申し上げます。

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