【印刷用レイアウト】

冬に向けて

庭木の落葉も目立ち始め、
月めくりのカレンダーも、残すところ二枚ばかり。
クローゼットから毛糸の帽子やチョッキを出してみるも、
まだ少し早いような、しかし、そろそろ冬の素材を楽しみたいと、
ココロは定まらぬまま被った薄手のニットも、やはり、袖を捲り上げる始末。

しかし、「寒さ」は、もうすぐ其処まで忍び寄っており、
白い息を吐きながら、あたたかいお茶の入った器を両手で包み込み、
その温もりに、小さな喜びを感じるというのも、なかなかといいものであります。

土鍋を探していたら、しばらくの間忘れ去られていた器が出てきたり、
あの深鍋で煮込み料理をこしらえてみようと、あれこれ料理の本の頁をめくってみたり、
外れかかったコートのボタンを、棚から出てきた紅茶の茶葉で染めてみたり、
と、湯気立つにぎやかな冬のキッチンは、なんだかいいものであります。

10月27日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

薪仕事

日中も随分と過ごしやすくなり、 
ここ数日は、夕刻時に小一時間ほど斧を振り下ろしております。

振り下ろした斧が、玉切りした薪の芯をとらえ、パカーンと真二つに割れる、
というシンプル極まりない一連の作業ですが、
キッチンで一日の大半を過ごすわたしにとって、
外での作業は、良い気分転換となります。

さて、今年は、いつ頃からストーブに火が入ることでしょうか。
ヤーコンの収穫と、ストーブの温もりが楽しみな晩秋となりそうです。

お休みのお知らせです。

10月20日 水曜日、21日 木曜日は、お休みを頂きます。
宜しくお願い申し上げます。

価値観

一年を通して、白シャツが好きなわたしですが、 
素材はコットン、
シンプルなレギュラーカラーに、ボタンダウン、
プルオーバーであったり、 アルミボタンが付いていたり、
薄手であったり、目の詰まった生地であったり、
一口に「白シャツ」といっても、様々な形がございます。

一方で、「白シャツ」=〇千円以内の商品であるというように、
先に定義があり、その中に収まるものが「白シャツ」であるという考え方もあります。

わたしは、「白シャツ」という広く自由な尺度のなかで、「白シャツ」と向き合い、
その商品と価格のバランスがとれていれば、それで良しと考えます。
考えの始まりの部分で鋭角な線を引いてしまうと、
そのモノの価値の全体像を眺めることが困難になってまいります。

まずは、広い角度でそのモノと向き合い、
訴えかけてくる何かを感じ取り、
手にとって触れ、良し悪しを自分のゆるぎない基準でもって判断する。

価値観とは、他人から拝借した定規ではなく、
自分の眼(まなこ)と感性によって生まれてくるモノサシである、
と、ハンガーにぶら下がった、部屋干しのシワのよった白シャツを眺めながら、
少しばかり物思いに更けた雨の十月の夜。

10月13日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

活字と戯れる時節

企画展の「ウツクシキ ジドウショ」
手をかけて作られた本が並んでおります。

箔押しされたタイトルであり、
和紙で製本された作品であり、
挿絵の版画であり、
現代の「本」というものが、如何に簡易なものであるのかということが、
如実に伝わってきます。
それらの作品を手に取ると、
おそらくは、一冊を手掛けるにあたり、
沢山の「手」が加わっているということが、自分の手を通じて伝わってきます。

その作品の中から、わたしが購入した本は、
有本芳水作 「旅人」という詩集でした。

10月6日 水曜日は、定休日となります。 

宜しくお願い申し上げます。

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