【印刷用レイアウト】

味覚

幼い頃のこと。
春の陽気に誘われ、川沿いを歩く。
何歩か進んではしゃがみ、
また、何歩か進んではしゃがむ。
ガサガサとした感触の茶紙袋の中は、
長短大きさも様々な土筆。
随分と陽も傾いた頃、
台所では、土筆の卵とじの香りがたつ。
あの頃は、あまり好みとは言えなかった其の一品も、
今となっては、春先に思い出す一品となる。

2月23日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

うつろい

地面から顔を出すは、新しい息吹
寒戻るも、時に吹く春風の音
毎朝、バケツの中で厚くはっていた氷は、今となっては儚くも薄硝子の如く
木々の枝も、新芽を吹くべく春支度
鈴生りの芽キャベツ、春植えの種芋
今年も買いそびれてしまったトレンチコート
凍てつく寒さに、少しばかり残る未練

2月16日 水曜日は、定休日となります。 

宜しくお願い申し上げます。

凍ゆるむ

春疾風(ハルハヤテ)
鼻をかすめる
匂いにも

2月9日 水曜日、2月10日 木曜日は、お休みとさせて頂きます。 

宜しくお願い申し上げます。

企画展 ”詩のしらべ”

「日本語」の美しい響きは、詩の中に生きています。 

リトルムッシュでは、
企画展 "詩のしらべ" を催しております。

一冊の詩集をコートのポケットや、革鞄の片隅に。

バスや電車の待ち時間、
便利なデジタルツールの画面をスクロールするかわりに、
忍ばせた詩集を二、三頁読み進める。

今の世の流れに、多少の遅れをとろうとも、
詩の世界の裾野に、ゆっくりと歩みを進めてゆく。
短いセンテンスの中に綴られた、日本語の感触とは如何に。

皆様のご来店、お待ち申し上げております。

尚、2月2日 水曜日は、定休日となります。

日々を綴る

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