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群青色の夕闇

夕刻時のこと、
庭先の電線に、無数の鳥の群れが、列を成している。 
彼等の獲物は、庭にある無花果としぶ柿の実。
どちらも、幾らか残しておいた実がポツポツとぶら下がってはいるが、
其の鳥の数からして、何の足しにも成らぬ程。
しかし、腹を空かせた彼等は、代わる代わる羽ばたき、実を突いては律儀に電線へと戻って行く。

其れを眺めている矢先、空が動き始める。
迫り寄る群青色の帯、追い遣られる焼色。
闇夜の空が低く低く迫ってくる感覚は、やはり冬の其れで、
ここに来て、ようやく季節がカレンダーに追いついてきたことに、幾らかの安堵を憶えた立冬の日。

今頃、あの鳥の群れは、西の山の寝床で身体を丸めていることだろう。

11月16日 水曜日は、定休日となります。
翌日17日 木曜日は、玉葱の植え付けのため、お休みとさせて頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

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