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年末年始の営業のおしらせ

12月も残すところ幾日となり、
カレンダーは、365日目に向けて直走るかのごとく、足早に進んでゆきます。
今秋冬は、お陰さまで畑、果樹ともに実りに恵まれ、
朝霜降りる今時期も、畑は賑わいをみせています。

乾いた寒風吹きつける此の時節、
我々の職場である古い四角家は、
くたびれた様子の中にも凛とした佇まいをみせ、
庭の枯れた樹木との共存が、わたしの心には、なかなかと具合良く収まります。
重たい鉄扉の内側は、年の瀬の喧騒も届くことは無く、
静に、そして静に、冬の時間を積み重ねていきます。

年末年始の営業のお知らせです。

27日 火曜日は通常営業となります。
28日 水曜日は定休日となります。
29日 木曜日は夕刻時までの営業となります。
誠に勝手ながら、12月30日より1月4日までお休みとさせて頂きます。
2012年は、1月5日 木曜日より営業致します。 

皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。

firewood

JOTULのストーブも3シーズン目をむかえました。
ストーブの稼働時期は、同時に薪仕事の時期でもあります。
既に別所にて乾燥させていた来年分(2012-13)を、
今年消費して空になった薪棚へと、深型の一輪車を用いて順次移動します。
そして、年明け頃には、其の別所の空になった薪棚に再来年分(2013-14)の薪を調達します。
薪の乾燥は、手短にと言う訳には行かず、
其の長い過程を経て、木から燃料へとかわるのです。
我々が楽をして、手短に済まそうものなら、
「わしは未だ燃えぬ」の一点張り。
また、同じ乾燥期間を経ても、其々燃焼の仕方も違い、
其の時に、どの薪をくべるのかというのが、我々使用する側に求められます。
其の一本を手に取り、乾燥具合を確かめ、そしてどのように燃焼するのかを想像したのち、
ストーブへとくべる訳ですが、三年目の我々は、まだまだ尻があおいと言ったところでしょうか。

薪ストーブのゆらゆらと燃えゆく様は、「オーロラ燃焼」とも言われます。
星野道夫さんの「旅をする木」を読みたくなりました。

12月21日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

ことば

冷え込みの厳しくなった夜、 
床に就き「高村光太郎」の詩集をひらく。
明治、大正、昭和のはじめの時代に綴られた其の詩集は、
現代では喪われてしまった日本の言葉で頁が埋め尽くされている。
其の時代を想わせる五十一の詩は、
ときにせせらぎ、またときに、其の流れに逆らうが如く表現されている。
言うなれば訴えかけて来る其れは「コトバ」でなく「言葉」なのであろう。

時代に遅れていく事に、妙な安心感を憶え
テレビの無い此の部屋も、満更でもないなと
結露した窓硝子を指で拭い、
通り過ぎる自動車の点す灯をぼんやりと眺める、
十二月のとある夜、二十二時を少し過ぎた辺り。

12月14日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

表浜

am5:30 いつもの表浜に着く。
辺りは闇に包まれ、
遥か沖に浮かぶ船舶のライトが幾線の光の帯を作り出す。
時計の長針が一周すると、ようやく朝陽が東の空から顔を出す。
素足で歩く浜は、いくらかひんやりとするも、
水温は、未だ素足で楽しめる程度、おそらくは15℃くらいなもので、
外気よりも幾分温かな水温に、身体は直ぐに馴染んでゆく。
ラインナップには、人も極疎らで、
わたしは幾時間も、其の冬のうねりと戯れる。

家に戻ると、書棚には、ヘミングウェイの「日はまた昇る」が此方を伺っていた。
序文にはこう書されている。

「世は去り世は来る 地は永久に長存なり 
 日は出て日は入り またその出し所に喘ぎゆくなり
 風は南に行き又転りて北に向かい 旋転に旋りて行き 
 風復その旋転る所にかえる 河はみな海に流れ入る
 海は盈ること無し 河はその出きたる処に復還りゆくなり」 伝道之書

12月7日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

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