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越冬

新玉葱の苗を植えたのは、昨年秋の初めの頃でしたでしょうか。
ひょろりと線の細い苗を、親指と人差し指で摘まみ、等間隔に植えていきました。
年を越し、未だ頼りない程、線の細い其の苗は、
朝霜降りる中、まるで、背筋を伸ばした子供のように、
空に向けて其の存在を誇示しています。
其の傍らを、ニット帽を被り、上着のポケットに両手を突っ込み、そして首を縮めながら歩くわたし。

土に育つ者、
積雪の頃は、土に身を寄せ、
小春の頃は、風に身を任せ、
梅雨になれば、土諸共洗われ、
初夏の陽射しは容赦無く照りつける。
葉が染まり始める頃は、其の表情も穏やかで、
葉が落ちる頃には、いそいそと冬支度。
年を越し、冬を越え、土もまた育ってゆく。

1月25日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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