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セルバチコ

セルバチコ 
此の言葉の響きだけで、其の香りが鼻腔を擽る。
朝に収穫された葉野菜の中から、其の強い香りが、わたしを誘う。
思わず口に含む。
衝動より先に手が伸びるとは、まさにこの事であろう。


無花果が、青い実をつける。
今年も随分と高い処に実をつけやがってと悪態をつきながらも、
其の若い果実を微笑ましく出迎える。


梅雨前に収穫すべく、日々様子を伺っている新玉葱は、
あれ程ひょろりとした苗の時とは、比べ様も無い位育っている。
お天道様に向けて一直線、まさに地面から垂直にピーンと背を伸ばす。
何の迷いも無く、志しを貫く様を目の当りにし、
日々迷宮入りする我が心の出口を探すため、右往左往してしまう自分に幾らか反省を促す。


土に育つものは何しろ実直で、学ぶべきところが多々あり。
大雨や、日照りで、駄目な時は駄目だという割り切りも潔し。
筍の皮を剥きながら、竹を割ったような性分に成るべく其の答えを探すも、
剥けど剥けど、筍は筍であり、
安易に出口やら答えやらを探してしまうわたしは、滝にでも打たれるべきかと感ずる連休明け。


5月9日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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