【印刷用レイアウト】

 『』

アラスカにまつわるエッセイを読んでいます。
壮大で厳粛な世界が其処に在ります。
この本は、若い頃に古本屋で購入したのか、
はたまた、誰かに借りたまま、わたしの本棚に居座ってしまったのか、定かでは御座いませんが、
所々に以前の持ち主が記した筆跡があります。
其の彼、彼女にとって大切だと思われたセンテンスを 『』 で閉じてあったり、
線が引いてあったりという具合です。

其れ等を目にする度、わたしは、少しばかり幸せな気持ちになります。
あなたが、何処の何方であるのか存じ上げませんが、
わたしも、あなたが記した箇所を何度も読み返しています。
きっと、あなたと同じような表情で、あなたと同じようにゆっくりと時間をかけて。


5月22日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

小夏の日

注ぐ陽射しに 「小さな夏」 を感じます。

 
長袖のTシャツの袖をまくり、ビーチサンダルを引っ掛けた足で海辺を歩く。
裸足の指先に跳ねる水が気持ち良い。
空は西の果てから遥か東にも雲ひとつなく、
高く伸びる青い空は、何処までも澄みきっている。
陽に焼けた仲間の笑顔は、無邪気な大人の其れで、
サングラス越しに、そんな皆の表情をみていると、
「嗚呼、もう夏が来るのだ」 と毎年のように思う訳です。


5月15日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

追わずして

兎に角、追うべき物事の多きこの世の中、 
右から左へと、絶えず何かが走り去ってゆく。
追うべき対象は、其の先へ先へと走り続ける。
時に名を変え、また時に形を変え、行き着く場所を忘れた暴れ馬の如く直走る。
追う我々も必死である。
遅れまいと必死である。
疲れ果て、両脚が錆の浮いた戦車のキャタピラーの様に脆くなろうとも、
そもそも、何故其の目標物に的を絞ったのかさえ忘れてしまっても、
我々は、絶えず何かを追い続けるのでしょう。

  
追わずして、得られるものはあるのだろうか。
釣り針を落とせば、何かが掛かると言う程、簡単な仕組みではない気がします。
ニーパドルで沖に出てゆく "Mickey Munoz" には、
確固たる定まった目標があったのだろう。
自分にとって、どの波が必要なのかを見極める鷹のような鋭い眼差し、
そして、ノーズの先で、其のポケットへと飛び込んでゆく、揺ぎ無い気持ち、
其処には是が非でも追わねばならぬ何かがあったはずです。
たとい、誰に何と言われようとも、追わねばならぬ何かが。


5月8日 水曜日は、定休日となります。
5月9日 木曜日は、店舗メンテナンスの為、お休みとさせて頂きます。


宜しくお願い申し上げます。

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