【印刷用レイアウト】

眼差し

時には、遠くを見つめることが大切だと感じます。 
目の前に広げられた、あらゆる事柄に左右されず、
ただ、じっと、遠くへと眼差しをむけることが。


ウブド近隣の村に通る十字路の真ん中で、
純白のサロンを纏い、静かに祈りを捧げる老人。
其の老人の眼差しは、ずっとずっと遠くへと向けられていたのであろう。
脇を通る自動車も二輪車も、其の眼差しを遮る事は出来なかったであろう。
何が大切で、何が不要か、
何を優先し、何を廃するか、
遠くを見つめること、
ただ、じっと、遠くへと眼差しをむけること。


6月26日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

陽射し

初夏の太陽が容赦なく照りつける中、
茄子がたわわな実を下げ、トマトは日々背を伸ばしてゆく。
畑は、まるでクタの街の喧騒さながら、所狭しと密生している。
キタアカリとインカの目覚めもそろそろであろう。
辛味の効いた夏野菜の一皿、
喉を鳴らしながら飲み干すビンタンビール、
夏は、もうすぐ其処まで来ているのだ。


6月19日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

水無月

六月をむかえる。


雨の降る日の多きこの時期は、
初夏に浮かれていた気持ちが、いくらか落ち着きます。
水瓶をひっくり返したようにジャブジャブと降る雨は、
あらゆる行動に抑制をかけます。
まるで 「今日ぐらいは、其処でじっとしていなさい」 という空からの忠告のようにも感じます。


窓越しに降り続ける雨を眺め、其の雨音に耳を傾ける。
其れに飽きたなら、膝にのせておいた文庫本の頁をパラパラとひらけ、
目に付いたところから拾い読みをする。
ふと視線をおもてに向けると、先程に比べ雨粒がいくらか小さくなり、
紫陽花の葉を叩く音も軽くなっている。
嗚呼、今日の雨はこんなところかと、閉じた文庫本を椅子の上に置き、
窓辺へと近寄り、暫くの間、空模様をうかがうのです。


6月5日 水曜日は、定休日となります。 


誠に勝手ながら、
6月11日 (火) から6月17 (月) までお休みとさせて頂きます。 
宜しくお願い申し上げます。

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