【印刷用レイアウト】

ひらいた毬から、大粒の栗が顔を覗かせる。
目を凝らし、茂みに見え隠れする栗を逃さぬよう、
注意深く一歩、また一歩と足を運ぶ。
庭に果樹が植わっているということは、贅沢なことだと思う。
世の中が見逃している其の瞬間に立ち会うこともあるのだ。
枝から落ちる栗は、思いのほか大きな音をたてる。
落ちる前の数秒は、不思議と辺りが静まりかえるのです。
聞き耳を立てているわたしは、
山で鹿を撃つ狩人のように、呼吸は浅く、そして気配を消し、
栗の木に相対するのです。

10月9日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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