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無花果

役割を終えたのであろう。 
春先に突如枯れてしまった無花果よ。

今年は、あなたからの恵が無く、
夏が完結しないのです。
八月は、雨が沢山降りました。
いくつか台風もありました。
勿論、雷だってやってきました。
いつもなら、無花果は大丈夫であろうかと気にかけたものです。
でも、物事には必ず終わりがあり、
あなたも承知の通り、其の時を選ぶことは出来ないのです。
もっと手を掛けてあげていればと、今更思うのです。
ほとんどあなた任せで、わたしには何も出来なかっただろうけど。
そうそう、毎年、其の熟れた実を楽しみにしていた鳥達が、
所在無し気に、辺りを飛んでいます。
鳥の困った顔を、あなたにも見せてあげたかった。
眉間にしわを寄せて、辺りをきょろきょろとするのです。
近所の住人も残念がっています。
あの沢山実をつけていた無花果がと嘆いています。
でも、物事には必ず終わりがあるのです。
わたしは、其れを理解しています。

9月3日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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