【印刷用レイアウト】

卯月

このところ、"春爛漫" といったところでしょうか。
「三寒四温」 ともサヨナラです。
毎年申しておりますが、白シャツが気持ちの良い時期です。
かれこれ五ヶ月もネルシャツばかり着ておりましたので、
なおさらシンプルな白シャツが心地よいのです。
それに古びたブルージーンズとオーロラシューズというのが仕事着となります。
なにはともあれ、暖かくなりました。
庭のユキヤナギが綺麗に咲いております。

4月1日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。 

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。 
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。

beach

波打ち際から沖へと伸びる突堤に腰かけ、しばし海を眺める。 
小波に挑むサーファーが15人ばかり。
あとは幾人かの釣り人が竿を垂れている。
風が少し強いから、マウンテンパーカーのジップを首元まで上げる。
陽射しは程ほどに注ぎ、雲は切れ切れに西へと流れていく。

海を眺めることに飽きると、鞄から文庫本を取り出し、ぱらぱらと流し読みする。
タイトルは、「硝子戸の中」 今で言うところの "エッセイ" です。
10分ばかり読み、また海を見渡す。
飽きるとまた本に目を落とす。
そうこうしているうちに、何人かのサーファーが海から上がってきた。
さしていい波ではなさそうだったが、それでも其の顔は生き生きとしている。
腹が減ってきたので、わたしも退散することにした。
2時間ばかりの静かな海辺の午前だった。

3月25日 水曜日は定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。

椿

椿が花をつける。 
其れが合図の様に、外套を押入れに納めるのです。

ある雨の日のこと。
嘴の長い綺麗な鳥が、其の長い嘴を椿の花の中に入れていました。
無防備にも、花の中に頭がすっぽり入ってしまう程に。
わたしは思ったのです。
彼等はきっと、花弁の其の奥から
わたしの知らない別の世界を垣間見ているのではないだろうかと。
わたしの思うところ、彼等はどの椿の花でも良い訳ではなく、
何かしらの基準に基づいて花を選択しているようです。

「アナザーワールド」

良さそうな花に目星をつけました。
どの花かは内緒なのですが。

3月18日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

硝子

ある方にお皿を製作して頂きました。

凪いだ湖面のように、静かで凛とした佇まいは、
製作者の人柄と取り組む姿勢により生まれるもの。

わたしは、対岸の水鳥に気を配りながら湖面を乱さぬよう舵を取るカヤッカーの様に、
硝子の湖を探索してみようと思います。

誠に勝手ながら、
3月7日 土曜日は、お休みとさせて頂きます。
3月11日 水曜日は、定休日となります。

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。

物好き

とあるレストア済みの商品が気になっております。
あれだけ陽に焼けていて、いたる所にリペアの跡もあれば
普通の人はまず買わないだろうなと睨んでおります。
何故そんな商品が気になるのかというと、「呼ばれている」 感覚があるのです。
物欲に対する言い訳のようにも取れますが、
「オレ あんたのとこに いきたいんだよ」
と彼の悲痛な叫びが聞こえるのです。

困りました。
さて、どうしたらよいのでしょうか。
漱石の "坑夫" を読みながら考えてみようと思います。

3月4日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

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