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薪ストーブ

流石に七年使用すると、いやでも貫禄が出てきます。
ところどころ、色むらや錆が出て、
「道具感」 とでも言いましょうか、
使ったからこその表情があります。

昨年末、床の張り替え作業に伴い、ストーブを移動しましたが
重いこと重いこと。
大工さんと二人でなんとか運びました。
小型のストーブですが、鉄の塊です。
たしか80kgだったと記憶しております。

燃料となる広葉樹の薪は、
同じように乾燥させた薪でも、それぞれ燃え方が異なります。
空気の量を調節したり、薪を組み替えたりして、
出来るだけ "良い燃焼" になるよう、人が手を加えなければなりません。

これだけ便利な時代です。
薪ストーブを利用していると、いやでも "アナログ" であることを意識させられます。
一輪車で生木の薪を運び、井桁に積み上げ、乾燥させる。
焚き付けの小枝や細い薪も用意しなければならないし、
屋根に上がっての煙突掃除もあります。
ドラフトを起こすコツや、薪についての知識、燃焼効率、
コンセントを持たないストーブならではのあれこれがついて廻ります。

確かに楽ではないけれど、毎年経験値が上がっていくのが自分でも解ります。
其の経験値が何の役に立つのか?
たいして何の役にも立たないでしょう。
でも、薪ストーブで湯を沸かすと、小さな達成感が得られるのです。
其の小さな達成感は、現代人が日々忘れてゆく "欠片" を思い出させてくれます。
わたしは、其の "欠片集め" が大切なのだと思うのです。
まだ振り返れば辛うじて見つけることの出来る "欠片" は、
わたしの知的財産となるのでしょう。

八海山ビールが入荷しております。
よろしければどうぞ。

2月10日 水曜日は、定休日となります。

宜しくお願い申し上げます。

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