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ゴーヤ

今年は、お陰様で夏野菜が豊富に採れました。 

「いやぁ こりゃ参りますな」

と独り言がでて来る程の実りでした。
少しばかりまとまった夏休みを頂こうかと思ってはおりましたが、
これだけの収穫量があると、休むに休めません。
「消費しきれない分は自分の胃袋へ!」
なかでも、毎日食したものと言えば "ゴーヤ" です。
ある日の夕食には、
・ゴーヤのサラダ
・ゴーヤの佃煮
・ゴーヤの炒め物
と、まさに "ゴーヤ尽くし" という日もありましたが、
これが不思議と飽きないのです。
卵焼きもよし、味噌汁もよし、夏の万能選手で御座います。
来年も沢山の実りがあると、嬉しい限りです。

「え、ゴーヤはまだ採れるんですか、いや、嬉しいですとも、勿論、ええ。」

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。 
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。 

8月31日 水曜日は、定休日となります。
9月 1日 木曜日は、じゃがいもの植え付け作業に伴いお休みを頂きます。
宜しくお願い申し上げます。

30in

ジーンズを貰いました。
タグ付きの新品です。
しかし、ペロンと広げてみると思いのほかに細そうだ。
昔は牛蒡の様でしたが、今やわたしも列記とした中年です。
「いや、ちょっと穿けないかもしれないな。」
サイズ表記には 30×30 とありました。

意を決し試着してみました。(貰ってしまってからの試着というのも変ですが。)

傷つくことを恐れていては、何事も成し得ないと、誰かが言っていたではないか。
恐る恐る右脚を入れました。
脚は入るぞ、
腰の関所が問題かもしれないな、賄賂でも渡して何とか事なきを得られればいいのだが。
左脚を入れ、膝の辺りからずりずりとジーンズを引っ張り上げる。
尻はスッポリと収まった。
ジップもズィっと上がった。
そして、金属のボタンを、ボタンホールへと導くのです。
胸を張って関所を通過できる喜びは、やはり変えがたいものがありますね。
丈もいい具合です。
しかしここで、18秒程考え込むことになりました。
思い返してみると、
其の昔は、29×32や、30×32などのジーンズを穿いておりました。
わたしの脚は歳とともに2インチ短くなってしまったのでしょうか。
まぁ、貰い物のジーンズが利用できる(穿ける)ので、どうでも良いことなのですが。

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。 
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。 

8月24日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

月浮かぶ

午前一時にこっそりと家を出て、下道で海へ向かった。
車のエアコンを゛OFF゛にして、窓ガラスを開け放ち、夏の夜の風を取り込んだ。
樹木の茂った辺りでは、空気は幾分冷やかだった。
空いた夜道をスルスルと抜け、いつもの海岸には夜明け前に到着した。

真っ暗な海岸。
沖には数隻の漁船の灯りがみえる。
波打ち際では、わたしよりも早起きな釣り人が数人、キス釣りだろうか。
そして、西側の漁師小屋の前、海岸すれすれのあたりに、大きな月が文字通り浮かんでいた。
月の下では漣(小波)が白い帯を引いていた。
月は世界を明るく照らすのだ。
眠れない夜を過ごしたことのある人ならば知っているであろう。
月は世界を明るく照らすのだ。

朝が過ぎ、昼が終わり、そして夕方となった。
賑やかだった海岸は、人も疎らになった。
浜を歩くと、まだ砂が熱かった。
風が南に振れた。
大潮の満ち込みが終わろうとしていた。

8月17日 水曜日は、定休日となります。
8月18日 木曜日は、お休みを頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

抜け殻

店の軒先の、数十年前に施工され、今は、ただ草臥れてしまったコンクリートの上に、
ポツリと存在した蝉の抜け殻。
容赦無い陽射しが、庭先に照りつける。
太陽が其の抜け殻から、僅かばかり残っていた生気を吸いとっていくように。
窓越しに覗いているのに、其の殻の乾いた音が聴こえてきそうだ。

最初はそう感じた。
「音が聴こえてきそうだ」と。
気づけば、辺りの気配は静まり返っている。
時刻は夕方のいくらか前、15時を半ば廻ったところ。
すると、隣町から微かに聴こえて来る夏祭りの太鼓の音の様に、
小さくはあるが、芯のある音が悪戯に鼓膜を突いてくるではないか。

抜け殻 / 陽射し / ・・・
抜け殻 / 陽射し / ・・・
抜け殻 / 陽射し / 《・・・》は、なんだろうか。

囁く様に小さかった音が、少しずつではあるけれど次第に耳に届いてくる。
神輿の練が通りを廻って来るように、少しずつ聴き取れる音となっていく。

・・・/・・/・・・ ・・・/・・/・・・ ・・・/・・/・・・

「リズムだ」

幾重にも重なる其のリズムの、其のひとつの打音は、か細く跡形も無く消えてしまう。
其の打音を、薄い層を成した菓子の様に一枚一枚と丁寧に重ねていく。
気の遠くなるような作業がリズムを生む。
消え行く音を幾重にも重ねるのだ。
すると、消えたはずの音が、"ポワン"と耳の中で反響する。
どの音が今打った音で、どの音が反響音なのかが次第に解らなくなってくる。
しかし、其の "不明瞭"とも言える、幾層にもなった音の世界にしばらく身を寄せていると、
不明瞭"="不安"ではなくなってくるのです。
むしろ、其の "不明瞭な音の世界" に浸っていたい。
此の曲の何処が始まりで、何処が終わりなのかすら意識しなくなっている状態が、心地良い。

暑い昼下がりは、そんなカリンバの音が良い。
真夏と言うのは、わりかし"緊張"しているのかもしれませんね。
体の張りがとれて、ついウトウトしてしまいます。
仕事中だというのに。

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。 
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。 

8月10日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

「文人悪食」

「文人悪食」 嵐山光三郎著 

文才のある人には奇人が多いなどと耳にしたことがありますが、
其の人物の "食" に目を向けるという趣向が面白い一冊です。

わたしは悪食では御座いませんが、
ナタデココに、芝麻醤と胡麻ラー油を混ぜるのが好物でして…
というのは冗談ですが、
誰にでもひとつやふたつは、"少し変な食習慣" はありますよね。
人前で大っぴらに、其の食習慣を披露する方もいらっしゃれば、
丑三つ時 コンプレッサーが静かに唸りを上げる冷蔵庫の前で、
独りほくそ笑みながらという方もおられるでしょう。

其れが好きなのだから仕方ありませんよね。
いや、ですから、わたしは悪食ではありませんよ、ええ、違いますとも、はい。

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。 
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。 

8月3日 水曜日は、定休日となります。
8月4日 木曜日は、お休みを頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

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