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寒波到来

夕方からしっかりと降り積もった雪は、
夜から翌朝にかけて、あらゆるものを凍らせた。

午後22時30分 凍りついた車のエンジンを始動し、
鏡のようになった道路を時速40キロ以下で運転し何とか帰宅した。
すべての坂道をパスして遠回りしたのが幸いだった。

「湯が出ない。」
午前8時 出勤して水道の蛇口をひねっても水しか出なかった。
店の給湯器の配管までもが凍ってしまっていた。
午前8時30分 契約しているガス屋さんに電話をすると「お宅で7件目の問い合わせです。」とのこと。
頂いていた予約も勿論キャンセルの連絡が入った。
「今日は閉めようか。」という考えが頭を過った。
妥当な考えだと思った。
午前9時30分 ガス屋さんがドライヤーを片手に助けに来てくれた。
無事に湯が出た。
「これで店は開けられる。」と思った。
「でも、お客さんは来ないかもしれない。」とも思った。
「でも、こんな日だからこそ来店したいという方がおられるかもしれない。」と思い直した。
ストーブに火を入れ、キッチンで湯を沸かし、オーブンを200度に設定した。
店内の明かりをつけ、陽気で物悲しい矢野顕子の音楽を流した。
しかしながら来客は無かった。
この時間を有効に利用すべく、庭に出て雪を被った栗の木の剪定をした。
梯子の上で「来客は無いけれど店を開けてよかったな。」と思った。
効率の悪いことかもしれないけれど、店が開けられるのであれば開けたほうが良い。
何故ならば、店の扉は開けるために存在しているのだ、と感じた。
梯子を下りると、1台の車が駐車場に入ってきた。
いつもの方だった。
店を開けてよかったなと思った。

寒い日が続きます。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。

御来店の際、お車は一組一台でお願いしております。 
ご無理申します。
御理解頂けますと幸いです。

1月31日 水曜日は、定休日となります。 宜しくお願い申し上げます。

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