【印刷用レイアウト】

チャイブの花

生まれて初めてチャイブの花びらをたべました。
地元の方からいただいたチャイブには、薄い菫色をした花が咲いていました。
「花びらを冷やっこにのせるとうまい。」
という先人のアドバイスに習って冷やっことあわせて食べてみました。

蓮華のミツのような甘さのあとに、チャイブの香りが鼻をぬけていきます。
ゆで野菜のサラダのアクセントにしたり、チーズのつけあわせにしたりといろいろと楽しめそうです。
また、可憐な花は、お皿の上での色彩としても映えることでしょう


5月13日 水曜日はお休みをいただきます。
宜しくお願い申し上げます。

玉葱と食育

お世話になっている方のお子様から
「はたけのたまねぎをひっこぬきたい」
とのご要望がありました。


もちろんです。
とお答えした後、お子様はお父さんとたまねぎが植えてあるところまでテクテク歩いていきました。

きっと、チカライッパイ、がんばってひっこぬいたのでしょう。
収穫したたまねぎを抱えて、店内へ戻ってきた様子は、
なんともココロ温まるものでした。

お子様の表情を見て、
小さなお子様が、自ずから触発して行動に移したことというのは、
なにかしらの形となっていくのではないかと感じました。
こういう経験が「食育」には必要なのかもしれませんね。


古き時のメッセージ

気持ちのよい夜風が、木々の葉を心地よく揺らす時節にうつろいでいます。


新玉葱と、赤玉葱を土から引っこ抜いてみたところ
まるまると肥えたうまそうな赤白の玉葱が肩をならべました。
両手に抱えるとずっしりとした重さが腕につたわってきます。


お世話になっている方から、包みをいただきました。
包みを開いてみると以下の文章が目に飛び込んできました。


みんな息せき切って馳けだしているような息苦しい世の中におくる
これは、
しずかな、
あたたかい本です。


1959年発売の雑誌の裏表紙に綴られていた言葉でした。

わたしたちも
しずかな、
あたたかいお店をつくっていけるよう日々勤めてまいります。

昼の光と夜の煌き

リトルムッシュの店内には、南側に面した大きな窓があります。
天気のよい日は、あかるく気持ちのよい木漏れ日が店内に差し込みます。
昼に対して夜はといいますと、天井にちりばめた小粒の照明が壁や天井をぼんやりと照らし、
ひっそりと落ち着いた空気へとかわります。


夜の雨にうたれた木々の葉が、きらきらとしたしずくとともに煌くのは、新緑の時節ならではの光景です。
夜の木々をぼんやりと眺めながら、チーズとサラダとグラスワイン

この時節ならではの夜の楽しみ方です。

記憶と年月

雨に打たれた蜘蛛の巣は美しい結晶飾りとなっていました。


幼い頃、どきどきしながら雨上がりの四角家の扉を開いたときのことを、今でも鮮明におぼえています。
三角形の屋根で木の扉というのが一軒家の形であると認識していたわたしにとって、
四角形、コンクリートの壁、真鍮ヒンジの重たい鉄扉、部屋の中に突如現る階段のある建物というのは
「住まい」ではなく「働く場所」の建物のように感じていたと記憶しています。

三十年の年月を経て、私自身が鉄扉の錆を落とし、壁を塗り、あたらしい風を通すことになるとは、
当時のわたしには想像する術もなかったことでしょう。


以前、親しい友人に、「雨の日に混雑しているカフェが好きだ」と話をしたことがあります。
何をするわけでもなく、好きな文庫本を携え、時間をかけてコーヒーを啜り、
ふと窓辺に目をやると、夕暮れの足音が聞こえている
そんな時間の過ごし方が、ときに大切であったりするのかもしれませんね。

日々を綴る

2009年5月
    6月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
カテゴリー
最近のエントリー
アーカイブ

ページの先頭へ戻る