【印刷用レイアウト】

暮らし

「新生活」という言葉が、ちらほらと耳に届くこの時節。 

カタログから選んだ様な「生活」は、利便であり、なにかと効率もよろしいのでしょうが、
やはり、個人の感性に富んだ「暮らし」というものが、大切であるように感じます。

自分の脚で探し出した、少しばかりくたびれた机と、
座面の擦り切れた、しかし脚線美しい木製の椅子。
カーテンは、寸を測り、布屋で生地を選ぶ。
引越しついでに持参したミシンに油をさし、
ボビンへと糸が収まる音に耳を傾け、これからの暮らしを夢想する。
照明は、素っ気無くあつらえた電球が、思いのほかクラシカルな雰囲気をあたえ、
卓上に並んだ、お気に入りの器と相まう様に、不安げだった自身のこころも思わず綻ぶ。

自分の持ち込んだひとつひとつが、次第に其の空間の空気となり、
やがて、其処は、ひとつの「暮らし」が生まれる大切な場所となる。

3月30日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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