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ことば

冷え込みの厳しくなった夜、 
床に就き「高村光太郎」の詩集をひらく。
明治、大正、昭和のはじめの時代に綴られた其の詩集は、
現代では喪われてしまった日本の言葉で頁が埋め尽くされている。
其の時代を想わせる五十一の詩は、
ときにせせらぎ、またときに、其の流れに逆らうが如く表現されている。
言うなれば訴えかけて来る其れは「コトバ」でなく「言葉」なのであろう。

時代に遅れていく事に、妙な安心感を憶え
テレビの無い此の部屋も、満更でもないなと
結露した窓硝子を指で拭い、
通り過ぎる自動車の点す灯をぼんやりと眺める、
十二月のとある夜、二十二時を少し過ぎた辺り。

12月14日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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