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水無月

六月をむかえる。


雨の降る日の多きこの時期は、
初夏に浮かれていた気持ちが、いくらか落ち着きます。
水瓶をひっくり返したようにジャブジャブと降る雨は、
あらゆる行動に抑制をかけます。
まるで 「今日ぐらいは、其処でじっとしていなさい」 という空からの忠告のようにも感じます。


窓越しに降り続ける雨を眺め、其の雨音に耳を傾ける。
其れに飽きたなら、膝にのせておいた文庫本の頁をパラパラとひらけ、
目に付いたところから拾い読みをする。
ふと視線をおもてに向けると、先程に比べ雨粒がいくらか小さくなり、
紫陽花の葉を叩く音も軽くなっている。
嗚呼、今日の雨はこんなところかと、閉じた文庫本を椅子の上に置き、
窓辺へと近寄り、暫くの間、空模様をうかがうのです。


6月5日 水曜日は、定休日となります。 


誠に勝手ながら、
6月11日 (火) から6月17 (月) までお休みとさせて頂きます。 
宜しくお願い申し上げます。

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