【印刷用レイアウト】

椅子

良い椅子の定義とは。

わたしは、名のある方がデザインした椅子などについて、あまり知識もなく、
椅子について、さして詳しくもございません。

ただ、自分にとって良い椅子といえば、
真っ先に浮かんでくるのは、1970年代後半から80年代にかけての仏車のシートとなります。
柔らかな座面が、すっぽりと身体を包むあの感じは、なんとも心地よく、
賛否はあれど、わたしにとって「良い椅子」といえば其れでした。

また、今現在、わたしの住まいの片隅にポツリとおいてある、
くたびれた、水色の独り掛けの椅子も重宝しています。
少しばかり低めの座面に、身体が適度に沈み込む座り心地は、
やはり、一昔前の仏大衆車の其れであり、
ほころびや、破れがあろうとも、
読み物の際には、現在進行形で活躍しております。
この椅子は、某大学で使用されていた中古品でしたが、
これを譲ってくれた友人の住まいにも、同じものがありました。

おそらくは、彼も其の椅子に座り続けているのではないかと、
梅の花咲く、春に想う。

3月9日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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