【印刷用レイアウト】

休業3週目 “衣替え”

休業3週目。

気温があがってきて、晴れの日は初夏の日差しを感じる。
安納芋のうねを作る。かぼちゃやトマト、ゴーヤを植える。
ヤーコンが芽を出す。キタアカリの芽かきをする。
玉葱、ニンニクは月末あたりに収穫となりそうだ。

テイクアウトをやるならばどうやって販売するかを考える。
段ボールで届いたテイクアウト用の包材を整理しながら、現在話を進めている器のことを想う。
対照的なもののことを考えている。
かたや包材のコストや容量のことを、かたや片手を器に添えてスープをすくう時の喜びのことを。

よく晴れたある日、友人から小包が届く。
「気分転換に」とメッセージが添えられて。
中身はヨーガンレールの "On the beach 2" だった。
ビーチサンダルの季節も間近になってきた。

部屋に絵を飾り、洋服を冬物から夏物へ入れ替えたら気分がすっきりとした。
好きな短編集を繰り返し読み、信頼できる友人と連絡を取り合う。

春は素敵な季節としてそこに存在しているのに、
世界のざわつきはおさまることはなくて、
いつ終わり、いつ戻るのかと誰もが思うところ。

夏が近づいている。
衣替えもした。
もうしばらく緊急事態宣言も続くようだ。

休業2週目 ”アーチ”

休業2週目。
晴耕雨読の生活が続く。

夏野菜を苗の大きいものからぼちぼち植えはじめる。
春の穏やかな景色も一変、支柱の立った畑はなんだかやる気に満ちているようにも感じる。
上に伸びるものが多いからますます店が隠れてしまうのだがまぁ仕方がない。

インゲンやゴーヤが細い蔓を伸ばしていく。
意識が上へ上へと向いているのがみてとれる。
止まってしまった世界に対し季節は前へと進んでいく。
畑仕事をやっているとその歪みの間に身をおいているような気持ちになる。

マスカルポーネチーズのジェラートを作る。
濃厚だけれどわりにさっぱりとしていて暑い時期にいいかもしれない。
盛りつけの仕上げにパルミジャーノを削ってみてはどうだろうかと思案する

雨の日は家具にオイルを塗ったり倉庫の断捨離、大掃除の延長の雑務をこなす。
こういう作業は見る見るうちに物事が「良くなって」いくので気持ちがすっきりとする。
家具はつやを取り戻し、倉庫には新たなスペースが生まれ、まわりがきれいになっていく。
これからは「整える」時間と「開放」の機会をバランスよく取り込みたいと思う。

晴れの日の昼間に遊びに来る黒猫がいて、ときどき横に並んで話をする。
まぁ彼(あるいは彼女)は少し距離をおいた先(まさにソーシャルディスタンス)で
突っ伏したりひっくりかえったりよそ見をしながら耳を傾けてくれている。たぶん。

先週のある日、昼時はよく晴れ、夕方小さく雷が鳴ったと思ったら雨が降りだし、
1時間後には雨があがり、大きな虹が出るというおかしな日があった。
それはきれいな虹だった。それから気温がいっきに下がり夜はストーブに薪をくべた。

今、世界の現状はどのあたりなのだろうかと考える。
雷が鳴ったころなのか、雨が降り出したころなのか。
それとも虹のアーチがみえるころなのだろうか。

春は素敵な季節としてそこに存在しているのに、
世界のざわつきはおさまることはなくて、
いつ終わり、いつ戻るのかと誰もが思うところ。

誰もが待ちわびているのだ、大きく大地をまたぐ虹のアーチを。

休業1週目 ”マリネ”

4月18日の朝はいつものように早起きしてコーヒーを少し多めに淹れて朝食をとった。
ラジオを聴きながら店内を掃除、テーブルと椅子を拭く。
カトラリーの並ばないテーブルは何かが欠けているように見えた。
雨が止んだら花でも摘んで飾っておこうかと思った。

仕込みもなし、皿洗いもなしだと「なにかつくってみるか」という気持ちが湧いてくる。
追われる日常の中で「前」ばかり見ていたので「わき見運転」が少し新鮮なのかもしれない。

パンのレシピを考え、試作。黒胡椒の丸パンは少し胡椒を挽きすぎたけれど
オリーブオイルの香りがふわっとしてなかなかおいしかった。
思いつきで鶏胸肉でタンドリーチキンをつくる。
厚めにスライスした胸肉をヨーグルトとスパイスに漬け込んだ。
少しコクが欲しかったので練り胡麻を加えてみた。
こういう "マリネ" の作業が好きだ。
少し時間はかかるけれどあらたな「変化」が生まれる。

デザート用に買っておいた林檎はジャムにした。
三温糖とレーズン、スパイス、白ワインを少し入れて煮詰めた。
ほうじ茶とクリームでジェラートをつくった。 煮立たせたほうじ茶の香りがなんだか新鮮だった。
「和」のデザートもたまにはいいなと思った。

名古屋で暮らす友人に「仕入れてしまった牛乳をドローンで届けるよ」と冗談。
たわいもない話ができる友人にいつも助けてもらっている。

この時期は畑仕事が忙しい。
インゲン、胡瓜、ゴーヤは「ネット張り」が必要なのだけど、不器用な僕は大の苦手。
でも休業中なので時間をかけてネットを張っていく。
必要なのは時間の余裕と気持ちの余裕だとあらためて思う。

春は素敵な季節としてそこに存在しているのに、
世界のざわつきはおさまることはなくて、
いつ終わり、いつ戻るのかと誰もが思うところ。

「今は "マリネ" の時期なのだ」

僕はそう思っている。

【休業のお知らせ】

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、
4月18日(土)から5月6日(水)まで休業いたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い申し上げます。

店主

夏野菜


コロナウィルス感染予防のため、ご来店は4名以下でお願いします。
ご来店時、まずはお手洗いでの手洗いをお願いします。
2回洗い、そのあと店内備え付けのアルコールで消毒して下さい。
また、盛り合わせ料理のラストオーダーは通常14時30分ですが、
混み合う時間帯を避けたい方のために15時まで延長します。

里芋とヤーコンを植えました。
去年までは里芋は店から車で5分程のところにある畑に植えていたのですが、
夏の雨不足に対応するべく今年から全体の6割程は店の敷地内にある畑に植えることにしました。
猛暑と向き合うには水道の蛇口が必要なのです。
大型の雨水タンクも常設しましたので鬼に金棒とは言いませんが、
一昨年の二の舞にはならないようにと願っています。
ヤーコンも念の為に同じようにむこうとこっちに植えました。
さて、うまくいくでしょうか。

次は夏野菜の定植準備にとりかかります。
こちらは「支柱」や「ネット」を立てたり張ったりします。
夏野菜はそれにつたって伸びていくのですが、この準備はけっこう手間がかかります。
天気に恵まれると助かるのですが。

4月は畑の植え込み時期につき 【水、木曜休み】となります。

4月15日 水曜日は定休日となります。
4月16日 木曜日はお休みとなります。

宜しくお願い申し上げます。

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