庭で採れるイタリアンパセリ。
繊細で清涼な香りは、
薫風と柔らかな日差しを思い出させてくれます。
口の中に広がる純朴な風味と、
鼻を抜ける主張しすぎない野性味は、
"シンプル" という言葉が相応しいように感じます。

自己主張やら個性やらと騒がれる世の中ですが、
わたしは、イタリアンパセリのような実直なヒトは素敵だと感じます。
色派手な服を着なくとも、
多くを語らずも、
知識をヒケラカスことなく、
ただ其処に居るだけで、そのヒトの自然体の "存在感" があり、
さもコーヒーに入れたクリームのように、周りのヒトと溶け込み、
それでいて、自分の意見を躊躇なく言える。

イタリアンパセリは、背伸びをしてローズマリーやマジョラムやタラゴンになる必要はなく、
ただ、ただ、イタリアンパセリであればよい。
わたしは、そう感じます。

4月28日 水曜日は、定休日となります。　
宜しくお願い申し上げます。

気がつくと、4月の第4週も終わろうとしています。
庭の古木の栗柿も爽やかな色の新芽がでてきました。
わたしたちが作業した剪定の良し悪しは、
秋にならねばわかりませんが、
どうか沢山の実りに恵まれますように。

連休の営業のお知らせです。

通常は水曜定休となっておりますが、
5月3日 月曜日はお休みを頂き、
5月5日 水曜日は営業致します。

皆様のご来店、お待ち申し上げております。

先日、御前崎を訪れました。　

いつもの表浜からクルマを走らせること一時間と幾ばくか。
雪帽子姿の富士山を左手に捉えながら、
緑の茶畑の間を下り、
そして目に飛び込んできた美しい海岸線、大きく綺麗に割れる波。
注ぐ日差しと相まって、微風の潮風はとても心地よく肌を擽り、
先週は冷たくすら感じた水温も、その日は清々しく感じられました。

いつもの表浜と浜続きとはいえ、
その表情も雰囲気も、また違った美しさを持つ浜でした。
海に浮かびながら、ふと辺りを見渡すと、
なんと富士山が観えるのです。

わたしたち日本で暮らす人々は、
「趣」が在る無いということに、敏感だと思われます。
しかし、なにかと便利で忙しなくなってしまった日常という中に身を置いていると、
その風景に、その空気に、その時間に「趣」が在るのか、それとも無いのか、
ということすら気にもかけず、やり過してしまうということはないでしょうか。

車窓から眺める美しい富士山もさることながら、
海に浮かび、しばらくの間、届く波をやり過ごし眺めた富士山は、
わたしに「趣」という言葉を思い出させてくれました。

日本の風景は美しい。
その空気も、
その時間も。

"Abbey Road" / 1969 / The Beatles

クローゼットやタンスの整理をした時に、
思い出の品が出てくることがあります。
その存在をまったく忘れていたという訳ではなく、
しかし、近頃は残念ながら出番がなく
記憶とともに引き出しの奥へとしまっておいた品。

何気ないことがキッカケで、
その品を手にし、あらためて吟味してみると、
その価値というものが、不思議と鮮明に見えてきます。

人の感性とは不思議なものです。

そのような小さな驚きや発見が、
「日常」という時間に色をつけ、
その色のついた時間は、わたしたちに豊さをもたらしてくれます。

明日、4月21日 水曜日は、定休日となります。

ボリジの花と矢車草がきれいに咲いています。

スプリングコートを持って出掛けるか、
それとも潔く、桜並木を白シャツ一枚で颯爽と闊歩するかと
春はいろいろと悩める時節であります。

自分独りだけ、妙に厚着であったり、
はたまた肌寒そうな薄着であったりすると
何故だか心許無い気分になります。

わたしは白シャツが好きです。
四月に着る白シャツは、特に気持ちのいいものです。
気持ちや心が、新鮮さを取りもどしてくれるような気分になるのです。　

さて、お休みのお知らせです。

4月14日 水曜日は定休日となります。　

誠に勝手ながら、
4月17日 土曜日は臨時休業となります。
ご迷惑をおかけします。
宜しくお願い申し上げます。