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暮らし

"質の良い暮らし"と、"質の高い暮らし"の違いは何であるのか。 
そもそも、"質の高い暮らし" とは、縁の無いわたしでは御座いますが、
"質の良い暮らし" というのは、わりと身近にあるのではと感じます。

例えるならば、テレビの無い暮らし。
これはいいです。
仕事を終え、帰宅し、まずは湯を沸かし果実酒の湯割りをこしらえる。
一杯やりながら、さて、今宵はいかが過ごすか思いを巡らせます。
イルガチェフをネルでドリップ、渾身の一杯に挑むもよし、
防寒具で武装し、満月が傾いでいく様子をベランダから観察するもよし、
いつも途中で挫折してしまうロシア文学を手に取るというのも、なかなかとよろしいのでは。
 
時間に縛られ無いというのは、贅沢な事なのです。 
生活の質を高くするのには、お札は無制限に必要です。
生活の質を良くする為のヒントは、お札の裏にも硬貨の表にも表記されていません。
就寝前の良質な小一時間の過ごし方で、
今の慌しい暮らしに、少しだけ色が入るのではないか、
そう感じた、二月半ばの夜で御座います。

2月26日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

続 note

又しても「ノート」について。 
わたしのような無精者で、
「ノート」という素晴らしい小世界を、有効活用出来ず、
悩める日々を怠惰に過ごす者には、どのような「ノート」が必要とされるのか。

まず、求めたいのは、最後の頁までびっしりと書き記した「ノート」という結果である。
内容はさておき、先に結果を求めるのは、どうしたものかと思いますが、
この"結果"="達成感"というのが、大変と重要な位置を占めるのであります。

「わたしは、四十を過ぎてしまったが、苦労の末、一冊のノートにびっしりと書き記したのだ!」

この代え難い感動を得る事の出来る、無精者向けのノートが必要なのです。
先日、頁数は三十頁程が良いと断言致しましたが、
極一般に見受けるノートは、書き記すマスが少々広すぎます。
ならば、其のマス自体を狭くしてしまえば、
書き記す其の絶対量が減るのではないかと思い至ったのであります。
ハードカバーの小説程の大きさが、この言い訳を受け入れてくれるのに丁度良いのではないでしょうか。

わたしは、達成したい。

2月19日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

三日月

未だ夜の明けぬ空に、鋭く光る三日月。 
其の鋭利な輝きにおののいたのか、
雲はきれぎれに散ってゆく。
澄み切った空気の中で異彩を放つ三日月よ。
古代の人々は、夜空に浮く其の円弧状の月を目にし、何と感じたことだろうか。 

車のハンドルを握りながら、少し早い朝食をと思い、鞄から包みを取り出した。

今朝の朝食は、"クロワッサン" であった。

2月12日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

note

最後にノートに書き記したのは、いつの事だろうか。

学生の頃はもとより、現在に至ってもノートを有効活用したためしのないわたしでは御座いますが、
近頃、漠然と「ノート」という言葉に惹かれます。
表紙はグレーで、綴じ代は黒の帯び、
タイトルが入れ易い様、表紙の上から三分の一辺りに、二本の横線。
頁は、白地に薄いグレーの横罫線が入り、多少肉厚の紙、
頁数は、三十頁程が良い。
わたしのような無精者には、薄いノートが向いています。

さて、仮にそのようなノートを手にしたとして、
果たして、何を書き記すのであろう。
そもそも、目的も無くモノを欲しがるのは、どうかとも思いますが、 
例えるならば、「憧れ」 でしょうか。
ノートのある時間、ノートな午後、ノートと過ごす四十代。
もし、其のノートを手にしたとして、筆はどうしたものだろうか。
万年質は敷居が高そうであるし、食べられるモンブランの方が好きだと断言出来る。
いや、日本人たるもの、やはり、墨、筆、スズリの文房を揃えるべきなのであろうか。
問答の絶えぬ事柄は、考えている内が楽しいものですね。

2月5日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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