- ウツクシキ ジドウショ
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10月1日 金曜日より、本の企画展を行います。
「ウツクシキ ジドウショ」
少しばかり前の時代のこと。
今で言う「絵本」は、「児童書」と呼ばれていました。
現代の絵本のように、「カラフルな絵の中に文字が在る」と言うわけではなく、
古き良き、美しい文体の日本語に、時にささやかな挿絵があったり、
背表紙の飾り絵が、心和ませてくれたり、
太字の明朝体が、一文字、一行の大切さを思い出させてくれます。
お子様に読み聞かせるのは勿論のこと、
わたしたち大人が、あらためて眼を通してみるというのも、
頁に綴られた何かを感じ取るきっかけになるかと思います。
また、秋の贈り物としても、
思い出に残る品となるのではないでしょうか。
9月29日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2010 年 9 月 28 日
- 名月と海辺の夜
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渥美半島の岬から眺めた、とある一夜の月。
みごとな月は、海辺のわたしたちをほのかに照らします。
タープの下、四つのランタンとワインが数本、
笑いの絶えない仲間と過ごす緩やかな時間。
伊良湖水道を航行する貿易船の汽笛、
時に、対岸の空で黄光瞬く雷と、散りばめられる無数の星、
会話の合間に耳に届く波音、
月の静かな動きとともに、夜はまどろみを帯び、
日付の替わる頃には、わたしの瞼も落ちてゆき、
いつもより静かで、特別な夜が静かに、そして静かに更けてゆく。 -
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- 2010 年 9 月 23 日
- 涼しくも肌寒くも
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明け方や夜半は、随分と過ごしやすくなりました。
その、涼しいような、半袖では、少し肌寒いような外気に触れると、
何故だかほっとする今年の秋の入口。
ボジョレーの便りも届いておりますが、
長袖に腕を通す頃には、赤ワインの香りが鼻を誘います。
海では、過ぎし夏の名残を求める輩で賑わいを見せるも、
日を追う毎に、その数も疎らになり、
冬の海に集まる、極限られた輩も、
冷たい北西の風に背を向けながら、凪いだ海を眺め、
次の夏の賑わいに想いを馳せます。
月光が浮かび上げる山の稜線は、その輪郭をもくっきりと写し、
わたしたちは、季節の歩みを次へ次へと深めてゆく。
9月22日 水曜日、23日 木曜日はお休みとさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2010 年 9 月 21 日
- とうがらしの花
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まだまだ暑さの残る9月の半ば、
風もなく蒸した日が続いている中、
畑の一角に植えてあるとうがらしは、小さな白い花を咲かせています。
急ぎ足では気がつかぬ程、小さな花ではございますが、
なんとも可憐で、滞った体の中を風が抜けていくような気分になります。
時に、歩みを緩めるということは、
大切な何かを思い出させてくれる時間を与えてくれます。
さして急ぎ足のつもりは無くとも、
ヒトというものは、兎角早足になりがちな生き物であります。
書く言う私も然り。
歩みを緩めるということは、簡単そうで、実は難しいものである、
などと想いながら、少しばかり涼しさをはらんだ夜風にあたりながら、
想いに耽る9月半ばのとある夜のとある時間。
9月15日 水曜日は定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2010 年 9 月 14 日
- 美術館
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来たる9月18日土曜日から11月23日火曜日までの間、
岐阜県現代陶芸美術館にて、
"ハンス・コパー展-20世紀陶芸の革新" が、開催されます。
コパーの作品を初期から晩年まで網羅する、日本で初めての大回顧展とのことです。
秋の空気に包まれ、そして芸術に眼を向ける。
芸術と向き合うということは、時に、自分自身と向き合う貴重な時間となります。
眼の前にある、其れ等作品が放つ何かを自分の解釈で感じ取り、
そして、其れを自分の蓄えとして、そっと心に留めておく。
美術館がもたらしてくれるのは、静寂、そして豊かな時間。
リトルムッシュの店内に、ハンス・コパー展のフライヤーもございます。
ご興味ある方は、どうぞ手にとってご覧下さい。
お休みのお知らせです。
9月8日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2010 年 9 月 7 日