【印刷用レイアウト】

朝焼け

朝陽の昇る数分前、 
東の山間が、まさに焼けていた。
地球の目覚めの様な朝焼けに、我こころ奪われた。
表浜に辿り着くと時を同じくして陽が昇り始めた。
湖のように凪いだ海は、わたしの期待通りとはいかなかったが、
冬の朝の、背筋を伸ばしたくなる様な其の光景は、
わたしのカラダ中の細胞まで満たしてくれた。


11月27日 火曜日は、勝手ながら臨時休業とさせて頂きます。
11月28日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

壱千五百

西高東低 冬型の気圧配置 
どろんとした重たい空の下、玉葱の植え付けを行いました。


其の数 1,500本。


幾人かのヒトは、其の数を聞いて驚きました。
我々の所有する小さな畑と、「センゴヒャク」という比較的大きな値との釣り合いが取れないと。
想像力は無限の広がりを持ちます。
大玉の玉葱1,500ヶが、他の野菜の育つ場所を遮る様に
ゴロゴロと転がっている野性味あふれる風景をイメージするヒトもあれば、
あの細い苗 100本入り×15束と、リアリスティックな絵を思い浮かべるヒトも居ることでしょう。


わたしはと言えば、作業する数日前から、
其の数に腰が引けてしまった、情けない農夫なのでした。


11月21日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

お休みのお知らせ

欧州最西端 ポルトガル ロカ岬
「ここに陸尽き、海始まる」
岬から海原を眺めたとき、どんな感情が生まれるのであろうか。


日本の本州最北端からは、函館の町を捉えることが出来た。
夕暮れ時には、対岸の町の明かりが、ちらちらとひかり、
函館は、やさしい町なのであろうと、想いを馳せた。
暫くの後、海を渡り、函館の地を踏んだ。


とある美術館の受付で、昼食を取りたいのだがと告げると、
近くにある店を教えてくれた。
重たいスーツケースを引きずり、徒歩で其の店へ出向いた。
入り口の扉を開け、窓際の席に腰を据えた。
話し相手になってくれた店の人が、
「函館で波乗りしたい時は、此の人に電話すればいい。」
と、友人の電話番号を書き記した名刺を手渡してくれた。
何処の馬の骨だか解らぬわたしに、函館の町は、やさしかった。


11月14日 水曜日は、定休日となります。 
翌日 15日 木曜日は、玉葱の植え付け作業につき、お休みとさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。

狭間

霜月 


秋と冬との狭間に身をおく。
時折吹き付ける北風が、秋を隅へと追いやってゆく。
心地よかった十月に戻る術等無く、毛糸のスウェターを頭から被る。
両手と言えば、気づかぬうちにズボンのポケットに逃げ込み、
無防備な襟元をめがけ、冬将軍が大きなくしゃみを残す。


冬とは、突如目の前に現れた長いトンネルのようなもので、
此の一本道は後戻りなど出来ないのである。
恐るおそる暗いトンネルへと脚を運ぶ。
手に握り締めたライトが、弱々しく足元を照らす。
入ったばかりの長いトンネル、
出口は未だ見えず、心の線が音も無く細くなるのを感じる。


11月7日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

日々を綴る

2012年11月
« 10月   12月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
カテゴリー
最近のエントリー
アーカイブ

ページの先頭へ戻る