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coffee / 珈琲

ハワイのお土産で、コーヒーを頂きました。 

「いやぁ、あっちも粉末のコトを "コナ" と言うんだねぇ。」
と、手渡されたKona coffee。
こんな話があったとかなかったとか。
春ですね。

ハワイはともかく、日本の珈琲屋さんには、
眉間にしわを寄せながら、集中力を要してドリップするという、やや堅いイメージがあります。
「一球入魂」 ならぬ 「一杯入魂」 とでも申しましょうか。
しかし、あまりにベラベラと話をしながらドリップしているのも、
やはり慎重さにかける感じもしますし、
そのあたりの頃合の良い"見せ方" というのが、職人の成せる業という事なのでしょうね。
また、"焙煎" という作業も、非常にデリケートな仕事だそうですね。
秒単位の火の入れ方など、焙煎に携わる方、其々の哲学が存在するのです。
そんなことを考えながら、いつも当たり前に届けられる "豆" を手にし、
"焙煎" という果てしない広がりを持つ世界を垣間見ようと、
眉間にしわを寄せるわたしで御座いました。

4月2日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

長いものには

ある南の島にて。 
仲間と相談し、沖までカヌーに乗せて行ってもらおうと、
船着場へと移動しました。
さて、早速、船頭のおじさんと値段交渉。
まぁこんなものかと、船頭のおじさんの言い値に頷く。
味をしめたわたしたちは、翌日も船着場へと向かう。
船頭のおじさんは、何事も無かったように、昨日より2割り増しの価格提示。
「It‘s my price!」 の一点張りです。
何故か。
昨日の価格が間違っていたのか (しかし、おじさんはしっかりと札の枚数を数えていた)。
昨日より油代(燃料)の相場が上がったのか (船外機付きのカヌーです)。
それとも、今日は2割り増しの気分なのか (明日の価格は、カラスにでも聞いてみようか)。
理由はともあれ、船頭のおじさん無くしては、カヌーは動きません。

誰かが何かの変化を提示した場合、
時として、其れを受け入れなくては前に進めないことがあります。
「長いものには巻かれろ」 とでも言いましょうか。

3月26日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

spring

菜花を詰めたミートローフは、ほんのりと春の味。
いいですね、あらたな季節に足を踏み入れるというのは。
春というのは、冬の間に硬く閉ざされていた世界が、
いっぺんに開放されるようで、なんとも素敵な時間です。
球根から頭を出したスイセンも、
「準備は出来ております。」 と言わんばかり。

薄での白シャツで、川辺を闊歩したいものです。

3月19日 水曜日は、定休日となります。 
宜しくお願い申し上げます。

あれもこれもそれも

「多機能」 を売りにした商品うごめく世の中で御座います。 
其れひとつでなんでもかんでも出来てしまって、
便利なこと、この上なしといったところでしょうが、
しかし、余りにお利巧過ぎて、こちらが退屈してしまったり、
満載の機能の極一部しか利用出来ない(利用しない)時の、
「嗚呼、わたしは持て余してしまったぞ」 という焦燥感に襲われたり (少し大袈裟ですが)。

"炊飯" という日常的な作業を例にとるならば、
わたしたちは、何の変哲も無い蓋付きの鍋で、毎晩三合炊きます。
ふきこぼれてきたら火を弱め、米の炊きあがる "いい匂い" がしてきたら出来上がり。
時間をきっちり計るのではなく、我が嗅覚を信じるという、単純な作業で御座います。
試しに時間を計りましたところ、火を弱めてから十分程といったところでしょうか。

其の十分、玄人の方ならば、片手にワインで、食事の準備をしながら過ごすも良し、
また、責任感の強い方ならば、鍋の前に仁王立ちし、限りなく鼻腔を広げ、
其の瞬間を逃すまいと、緊張感伴うスリリングな時を過ごされるも良し。
わたしはといいますと、最初の三分は気にかけていたはずなのに、
つい他事に気をとられ、またもや香ばしい匂いでガスの炎を消すという、
毎度のおこげで御座います。

あれもこれもそれも 同時にこなすのは難しいですね。

3月12日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

夜空に浮かぶ星が、少しずつ其の位置をかえていきます。 
冬の象徴でもあるオリオン座も、ゆっくりとではあるけれど
確実に、移動しています。
其の星の放つ青白い光は、少し名残惜しそうにも感じられますが、
季節はうつろうものなのです。

午後の陽だまりで居眠りする老猫が、
気だるそうに片方の目だけを開き、一応辺りの気配を確認している。
彼らは、常に、最高の寝床(昼用)を確保している。
今日の寝床、真夏は西陽が射すところだから、
おそらくは、過ごしやすい時期の定位置なのであろう。
屋根も付いているし。

用事を済ませ、ふと其の猫の寝床に目を向けるも、
其の姿はなかった。

ぐうたらの老猫君。
君も、夜空を見上げることがあるのかい。

3月5日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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