- 眼差し
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時には、遠くを見つめることが大切だと感じます。
目の前に広げられた、あらゆる事柄に左右されず、
ただ、じっと、遠くへと眼差しをむけることが。
ウブド近隣の村に通る十字路の真ん中で、
純白のサロンを纏い、静かに祈りを捧げる老人。
其の老人の眼差しは、ずっとずっと遠くへと向けられていたのであろう。
脇を通る自動車も二輪車も、其の眼差しを遮る事は出来なかったであろう。
何が大切で、何が不要か、
何を優先し、何を廃するか、
遠くを見つめること、
ただ、じっと、遠くへと眼差しをむけること。
6月26日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2013 年 6 月 24 日
- 陽射し
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初夏の太陽が容赦なく照りつける中、
茄子がたわわな実を下げ、トマトは日々背を伸ばしてゆく。
畑は、まるでクタの街の喧騒さながら、所狭しと密生している。
キタアカリとインカの目覚めもそろそろであろう。
辛味の効いた夏野菜の一皿、
喉を鳴らしながら飲み干すビンタンビール、
夏は、もうすぐ其処まで来ているのだ。
6月19日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2013 年 6 月 17 日
- 水無月
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六月をむかえる。
雨の降る日の多きこの時期は、
初夏に浮かれていた気持ちが、いくらか落ち着きます。
水瓶をひっくり返したようにジャブジャブと降る雨は、
あらゆる行動に抑制をかけます。
まるで 「今日ぐらいは、其処でじっとしていなさい」 という空からの忠告のようにも感じます。
窓越しに降り続ける雨を眺め、其の雨音に耳を傾ける。
其れに飽きたなら、膝にのせておいた文庫本の頁をパラパラとひらけ、
目に付いたところから拾い読みをする。
ふと視線をおもてに向けると、先程に比べ雨粒がいくらか小さくなり、
紫陽花の葉を叩く音も軽くなっている。
嗚呼、今日の雨はこんなところかと、閉じた文庫本を椅子の上に置き、
窓辺へと近寄り、暫くの間、空模様をうかがうのです。
6月5日 水曜日は、定休日となります。
誠に勝手ながら、
6月11日 (火) から6月17 (月) までお休みとさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。 -
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- 2013 年 6 月 3 日