【印刷用レイアウト】

記録と記憶

・記憶 脳に蓄積される情報
・記録 安定した形で定着され、保存された状態にある情報

似ているようで、意味合いの異なる言葉があります。
画像や映像で、すぐさまその場の情報が得られるということは、
大変便利このうえないことです。
わたしは普段滅多に写真等を撮ることはありませんが、
そのかわりに、忘れがたい出来事は鮮明に記憶しています。

天空の景色思しき美しい雲海や、
自然の強さを突きつけられた津軽の冬、
幾重にも押し寄せるグランドスウェルのうねりの帯、
初めてハンドルを握ったイタリアのクルマのキャブレターの唸り、

"記憶"にあって"記録"にないもの
それはその場の「空気」だと思います。
その「空気」とは、
きっと言葉にできないものであり、
きっと生涯記憶の片隅に残るものであり、
きっとココロを豊かにしてくれるものであろうと感じます。

明日 9月30日 水曜日は定休日となっております。 
来る10月よりメニューが替わります。
皆様のご来店、お待ち申し上げております。

落ち葉集め

今年初めての落ち葉集めをしました。 


丁度、昨年の今頃から畑を作り始めました。
マーガレットが咲いていた土地と、
トタン屋根の小屋があった土地を畑にする作業は、
一輪車、スコップ、鍬という人力作業の基本的な道具と、
周りの人達の協力を得て成しえました。
一輪車で運んだ、肥えた土の移動だけでも
2週間以上の時間が必要となりました。
その後慣れぬ手つきで鍬を入れ、畝を作り、
種を蒔き、苗を植えました。


落ち葉集めをしながら、改めて畑を眺めました。
たくさんの作物が育っています。
ビーツや芽キャベツをはじめ、おもしろい野菜も
いろいろと植わっています。
うまくできる野菜もあれば、失敗してしまうものもあることでしょう。
それが自然の摂理であり、わたしたちはそこから学ぶことにより、
ヒトとしての成長にもつながるであろうと感じます。


集めた落ち葉は、腐葉土となります。
ディル、バジル、ルッコラ、エンダイブ、トマトは種もとりました。
こうして「循環」という輪が少しずつ繋がっていくのでしょう。


知人から、今年の中秋の名月は"10月3日"だという便りがありました。
今年の秋の夜長は、ずいぶん昔のカリフォルニアが舞台の
海のフォトブックと過ごすことになりそうです。

芋掘り、時々栗拾い

サツマイモが大きく育ちました。
芋は「収穫」ではなく「芋掘り」という言葉が似合います。
芋づる式という言葉そのままに、四つ五つと連なって土の中から出てきます。
それぞれの表情も豊かで、土のついた芋をながめていると、
なんだかほっこりとした気分となります。


芋と時を同じくして、殻が開いて枝にぶら下がっていた栗が、
ひとつふたつと地面に落ちてきました。
昨年と比べると、幾分実のつきがわるいようですが、
拾った栗は皮もよく張って、なかなかのデキなようです。
栗のあとには、昨年ジャムにして好評を頂いた柿もひかえています。
イチジクも、もう少し収穫できるようですし、
これからは庭仕事が忙しくなりそうです。


そろそろ薄手のニットやセーターに袖を通したくなる時期になりました。
心地よいウールの肌触りや糸の香りは「温もり」という言葉が相応しいように感じます。


明日、9月23日 水曜日は定休日となっております。
宜しくお願い申し上げます。

季菜口(きっさこ)

いよいよ楽しみにしていたお店がはじまります。 


リトルムッシュの隣町の山間に佇む旧家に、
オーナーが想いを詰め込んだカフェがオープンします。


季菜口(きっさこ) 


岐阜県美濃加茂市三和町廿屋121
tel:0574-29-1137
営業日:金・土・日・月曜日
営業時間:11時~18時

うつろい

日の出   5:37 
日の入り 17:58


ひと月前の同日と比べると、
24分遅い日の出、42分早い日の入りとなっています。


残暑もさほどではなく、9月半ばでも長袖の衣で過ごしやすいと感じます。
朝の濃い目のコーヒーがうまい季節になりました。
1杯目で目を覚まし、アタマも覚めるよう2杯目のコーヒーをいれます。
それから仕事にとりかかります。
野菜を収穫し、スープ、野菜の下ごしらえ、デザート、そしてパンを練ります。
掃除をして、テーブルを拭き、カトラリーを並べます。
ピッチャーを水でいっぱいにし、店内の照明を灯します。


準備も整い、ふと庭を眺めると、緑の彩度が少し変わってきたことに気づきます。
夏の緑生い茂った感じから、心なしか枯れの様が見てとれます。
この色の変化とは不思議なもので、
毎日眺めているはずが、ふとした時に変化に気づくのです。


最近は、煮込み料理の準備をすすめています。
試作をしては作り方をかえて、少しずつ形になっていきます。
シンプルに、豆料理やマッシュポテトを添えるのがいいのではと感じています。
「お皿の傍らに赤ワインのグラス」
というのが、よくあう季節となりました。

日々を綴る

2009年9月
« 8月   10月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
カテゴリー
最近のエントリー
アーカイブ

ページの先頭へ戻る