- 記録と記憶
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・記憶 脳に蓄積される情報
・記録 安定した形で定着され、保存された状態にある情報
似ているようで、意味合いの異なる言葉があります。
画像や映像で、すぐさまその場の情報が得られるということは、
大変便利このうえないことです。
わたしは普段滅多に写真等を撮ることはありませんが、
そのかわりに、忘れがたい出来事は鮮明に記憶しています。
天空の景色思しき美しい雲海や、
自然の強さを突きつけられた津軽の冬、
幾重にも押し寄せるグランドスウェルのうねりの帯、
初めてハンドルを握ったイタリアのクルマのキャブレターの唸り、
"記憶"にあって"記録"にないもの
それはその場の「空気」だと思います。
その「空気」とは、
きっと言葉にできないものであり、
きっと生涯記憶の片隅に残るものであり、
きっとココロを豊かにしてくれるものであろうと感じます。
明日 9月30日 水曜日は定休日となっております。
来る10月よりメニューが替わります。
皆様のご来店、お待ち申し上げております。 -
- カテゴリー: リトルムッシュのこと
- 2009 年 9 月 29 日
- 落ち葉集め
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今年初めての落ち葉集めをしました。
丁度、昨年の今頃から畑を作り始めました。
マーガレットが咲いていた土地と、
トタン屋根の小屋があった土地を畑にする作業は、
一輪車、スコップ、鍬という人力作業の基本的な道具と、
周りの人達の協力を得て成しえました。
一輪車で運んだ、肥えた土の移動だけでも
2週間以上の時間が必要となりました。
その後慣れぬ手つきで鍬を入れ、畝を作り、
種を蒔き、苗を植えました。
落ち葉集めをしながら、改めて畑を眺めました。
たくさんの作物が育っています。
ビーツや芽キャベツをはじめ、おもしろい野菜も
いろいろと植わっています。
うまくできる野菜もあれば、失敗してしまうものもあることでしょう。
それが自然の摂理であり、わたしたちはそこから学ぶことにより、
ヒトとしての成長にもつながるであろうと感じます。
集めた落ち葉は、腐葉土となります。
ディル、バジル、ルッコラ、エンダイブ、トマトは種もとりました。
こうして「循環」という輪が少しずつ繋がっていくのでしょう。
知人から、今年の中秋の名月は"10月3日"だという便りがありました。
今年の秋の夜長は、ずいぶん昔のカリフォルニアが舞台の
海のフォトブックと過ごすことになりそうです。 -
- カテゴリー: 畑のこと
- 2009 年 9 月 25 日
- 芋掘り、時々栗拾い
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サツマイモが大きく育ちました。
芋は「収穫」ではなく「芋掘り」という言葉が似合います。
芋づる式という言葉そのままに、四つ五つと連なって土の中から出てきます。
それぞれの表情も豊かで、土のついた芋をながめていると、
なんだかほっこりとした気分となります。
芋と時を同じくして、殻が開いて枝にぶら下がっていた栗が、
ひとつふたつと地面に落ちてきました。
昨年と比べると、幾分実のつきがわるいようですが、
拾った栗は皮もよく張って、なかなかのデキなようです。
栗のあとには、昨年ジャムにして好評を頂いた柿もひかえています。
イチジクも、もう少し収穫できるようですし、
これからは庭仕事が忙しくなりそうです。
そろそろ薄手のニットやセーターに袖を通したくなる時期になりました。
心地よいウールの肌触りや糸の香りは「温もり」という言葉が相応しいように感じます。
明日、9月23日 水曜日は定休日となっております。
宜しくお願い申し上げます。 -
- カテゴリー: 畑のこと
- 2009 年 9 月 22 日
- 季菜口(きっさこ)
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いよいよ楽しみにしていたお店がはじまります。
リトルムッシュの隣町の山間に佇む旧家に、
オーナーが想いを詰め込んだカフェがオープンします。
季菜口(きっさこ)
岐阜県美濃加茂市三和町廿屋121
tel:0574-29-1137
営業日:金・土・日・月曜日
営業時間:11時~18時
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- 2009 年 9 月 18 日
- うつろい
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日の出 5:37
日の入り 17:58
ひと月前の同日と比べると、
24分遅い日の出、42分早い日の入りとなっています。
残暑もさほどではなく、9月半ばでも長袖の衣で過ごしやすいと感じます。
朝の濃い目のコーヒーがうまい季節になりました。
1杯目で目を覚まし、アタマも覚めるよう2杯目のコーヒーをいれます。
それから仕事にとりかかります。
野菜を収穫し、スープ、野菜の下ごしらえ、デザート、そしてパンを練ります。
掃除をして、テーブルを拭き、カトラリーを並べます。
ピッチャーを水でいっぱいにし、店内の照明を灯します。
準備も整い、ふと庭を眺めると、緑の彩度が少し変わってきたことに気づきます。
夏の緑生い茂った感じから、心なしか枯れの様が見てとれます。
この色の変化とは不思議なもので、
毎日眺めているはずが、ふとした時に変化に気づくのです。
最近は、煮込み料理の準備をすすめています。
試作をしては作り方をかえて、少しずつ形になっていきます。
シンプルに、豆料理やマッシュポテトを添えるのがいいのではと感じています。
「お皿の傍らに赤ワインのグラス」
というのが、よくあう季節となりました。
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- カテゴリー: 料理のこと
- 2009 年 9 月 17 日