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休業2週目 ”アーチ”

休業2週目。
晴耕雨読の生活が続く。

夏野菜を苗の大きいものからぼちぼち植えはじめる。
春の穏やかな景色も一変、支柱の立った畑はなんだかやる気に満ちているようにも感じる。
上に伸びるものが多いからますます店が隠れてしまうのだがまぁ仕方がない。

インゲンやゴーヤが細い蔓を伸ばしていく。
意識が上へ上へと向いているのがみてとれる。
止まってしまった世界に対し季節は前へと進んでいく。
畑仕事をやっているとその歪みの間に身をおいているような気持ちになる。

マスカルポーネチーズのジェラートを作る。
濃厚だけれどわりにさっぱりとしていて暑い時期にいいかもしれない。
盛りつけの仕上げにパルミジャーノを削ってみてはどうだろうかと思案する

雨の日は家具にオイルを塗ったり倉庫の断捨離、大掃除の延長の雑務をこなす。
こういう作業は見る見るうちに物事が「良くなって」いくので気持ちがすっきりとする。
家具はつやを取り戻し、倉庫には新たなスペースが生まれ、まわりがきれいになっていく。
これからは「整える」時間と「開放」の機会をバランスよく取り込みたいと思う。

晴れの日の昼間に遊びに来る黒猫がいて、ときどき横に並んで話をする。
まぁ彼(あるいは彼女)は少し距離をおいた先(まさにソーシャルディスタンス)で
突っ伏したりひっくりかえったりよそ見をしながら耳を傾けてくれている。たぶん。

先週のある日、昼時はよく晴れ、夕方小さく雷が鳴ったと思ったら雨が降りだし、
1時間後には雨があがり、大きな虹が出るというおかしな日があった。
それはきれいな虹だった。それから気温がいっきに下がり夜はストーブに薪をくべた。

今、世界の現状はどのあたりなのだろうかと考える。
雷が鳴ったころなのか、雨が降り出したころなのか。
それとも虹のアーチがみえるころなのだろうか。

春は素敵な季節としてそこに存在しているのに、
世界のざわつきはおさまることはなくて、
いつ終わり、いつ戻るのかと誰もが思うところ。

誰もが待ちわびているのだ、大きく大地をまたぐ虹のアーチを。

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