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長月/9月

暑さもひと段落か、それとも残暑がお出迎えか。
たとえ暑くとも、暦の上では夏は終わっているので、心理的にはいくぶん楽であります。
「9月」は自分の中では夏のくくりに入っているけれど、
世間では秋の味覚が並ぶ時期でもあるし、中秋の名月、月見の頃でもあります。

なにかと騒ついた2021年の8月でしたので、
ここはひとつ、腰を据えて落ち着いて過ごしたいものです。
「月見団子」なんかいいですね。そういったことを大切にしたい。

秋といえども畑でとれるのは夏野菜の延長ですので「晩夏のひと皿」といったところでしょうか。

コーヒー豆の焙煎の勉強は、職人さんに製作してもらった手回し焙煎機をパートナーに
いろいろな豆を焼いています。
ここ最近はコロンビア、ニカラグア、コスタリカ、タンザニア、エチオピア、グアテマラと
なぜだかカタカナ5文字の国の豆ばかり。

焙煎は普段とは違う感覚を養えるのです。
言葉にするのは難しいけれど、小説家がピアノを弾くような感じでしょうか。
表現方法が変わるという感じがします。
同じようにガスの火を使うのですが、料理やパン、デザートとは感覚的に違うのです。
すっかりハマってしまったようですね。

<静かな店内の少人数生の営業です>

●御来店はひと組2名様まで、広いテーブルのみ3名様まで
●お子様連れでの御来店はご遠慮下さい

毎週水、木曜日が定休日となります。

※畑仕事が忙しい時期ですので場合によっては臨時休業もあります。
ツイッターで営業案内をしています。

葉月/8月

「避暑地」

子供の頃は、暑くないところなんて「退屈な場所だろう」と勝手気ままに思っていたけれど、
つまらない大人になり、暑さに怯える身にとっては、
これほど美しい響きの言葉はないだろうと感じるのです。


「避暑地」

静かな湖畔。こじんまりとしたコテージのデッキには木製のテーブルとラウンジチェア。
冷えたハイネケンを片手に、花の季節を終えた水芭蕉を眺めながらちびちびとやる。
ビーチパラソルもカキ氷も夏を盛り立てる音楽も無し。
「避暑地」はどこまでも静かなのだ。
針葉樹に囲まれた湖畔では水鳥が羽を休めている。
時折、水鳥が羽ばたく音が辺りに響く。

クラブハウスサンドウィッチと2本目のハイネケンを注文する。
深い森の奥行きが空をちいさく感じさせる。
どこに焦点をあわせるでもなく、ただ何処かを見つめている。
クラブハウスサンドウィッチがテーブルに運ばれる。
あたりまえだけど出来立て作りたてだ。
トマトケチャップを添えたフカフカの卵と3種類のピックルス。
それに薄切りのローストビーフと粒マスタードを挟んだクラブサンド、
付け合わせのルッコラのサラダ・・・。

こんなことを想像しながら今日もキッチンと客席を行き来し、畑に出て収穫作業です。

いつの日か「避暑地」で夏を過ごすのだと思いながら。

<静かな店内の少人数生の営業です>

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※畑仕事が忙しい時期ですので場合によっては臨時休業もあります。
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文月/7月

雨と陽射しと夕涼みの季節。

「無理をしない」というスタンスで7、8月をやり過ごすというのが
ここ数年の過ごし方となっています。
台風だって落雷だって軒下でやり過ごすしかないのだ。
猛暑も同様やり過ごすしかないのです。
慌てず、走らず、ほどよく食べてよく眠る。
その「ほどよく食べて」に夏野菜はうってつけなのです。
歯触りよく個性的な味の胡瓜、ゴーヤ、オクラ、ピーマン。
その酸味と甘味は煮ても焼いても生でもおいしい大小のトマト。
それから僕の好物のツルムラサキ、茄子。
どちらもさっと茹でて(茄子はアク抜きしてから茹でて)ドレッシングでマリネするのが好みです。
夏野菜は食べ過ぎても胃もたれせず、うまいことできているなぁと思います。

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水無月 /6月

新緑の季節から雨粒垂れる季節へ。

紫陽花の葉の裏を這うカタツムリ。
ビニール傘を片手に紫陽花の傍にしゃがみ込み、其の動きに目を凝らす。
人のスピード、時代の移ろうスピード、テクノロジーの進化のスピード、
カタツムリの時間軸からするとただ忙しなく、
右から左へと常に景色がスライドしていくようなものなのだろうと思う。

自分のためにコーヒーを淹れる。
いろんな抽出方法を試す。
時間のかかることは時間をかけてやればいいと思う。
たくさんのことに取り組まず、やるべきことを選択し、
それらに然るべき時間をあてがって過ごしていきたいと思う。

<少人数生の営業>

●御来店はひと組2名様まで、広いテーブルのみ3名様まで
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皐月/5月

花の季節から勢いよく葉が伸びていく季節へと移ろう。
淡い緑から深い緑へと葉が変化していく時期を迎える。
紫陽花の蕾も膨らみ、その傍らでは雨に濡れたローズマリーやミントが香りを放つ。

3月末に植えた里芋とヤーコンの芽はいつ出てくるだろうか、
などと考えながらその隣に安納芋の苗を植えていく。
陽射しが注ぎ、雑草が伸びる。そして雨が降る。

冬を越した玉葱とニンニクがピンと背筋を伸ばす。
収穫は梅雨入り前だ。
店の前の畑では夏野菜の支柱が並ぶ。
暑い夏が来るのだ。

<少人数生の営業>

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