【印刷用レイアウト】

煮たり炊いたりあたったり

二月を迎え、冷え込みもいっそう堪え、 
行き交う人々も、マフラー、そして手袋をして、幾らか歩みも早い様子。

リトルムッシュでは、暖をとるべくストーブに薪をくべるのが冬の仕事のひとつ。
其のストーブのトップヒーターでは、
豚肉や牛肉を、大鍋の中でコトコト煮たり、
小鍋で大根を炊いたり、やかんからの蒸気で加湿したりと、
ストーブの温度にあわせて、時に五徳をからませながら、
煙突の側で、鍋とやかんひしめきあうのが常。
わたしはと言えば、ストーブの火にあたり、
左足小指のしもやけを、右足の踵でいなしながら、
出来る限りの熱をチョッキの中に蓄え、
そして、冷え込むキッチンへと踵を返すのです。

2月8日 水曜日は定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

冬山

長い長いトンネルをぬけると、辺りは雪景色。 
前後のフォグを点し、ギアを3速に落として速度を低めに保つ。
外気温-7℃という表示に、少しばかりうろたえていると、
スタッドレスタイヤが、ガリガリと氷を砕くような音をたてる。
県境を越すと、本物の冬が其処に在る。
雪降るゲレンデを存分に楽しみ、旨い蕎麦をたいらげ、
そして、氷柱を眺めながらの露天風呂。
頭に雪が積もるも、身体はホカホカと温かく、
湯煙の中、いつもの他愛も無い話で仲間と一時間ばかり戯れる。
土産に自然薯を買い求め、
明くる日に、とろろ飯をこしらえ、
今冬は、少しばかり冬山に靡きそうな自分の気持ちの振れを感じ取り、
とろろ飯をズリズリと喉の奥へと押し込んでゆく。

2月1日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

越冬

新玉葱の苗を植えたのは、昨年秋の初めの頃でしたでしょうか。
ひょろりと線の細い苗を、親指と人差し指で摘まみ、等間隔に植えていきました。
年を越し、未だ頼りない程、線の細い其の苗は、
朝霜降りる中、まるで、背筋を伸ばした子供のように、
空に向けて其の存在を誇示しています。
其の傍らを、ニット帽を被り、上着のポケットに両手を突っ込み、そして首を縮めながら歩くわたし。

土に育つ者、
積雪の頃は、土に身を寄せ、
小春の頃は、風に身を任せ、
梅雨になれば、土諸共洗われ、
初夏の陽射しは容赦無く照りつける。
葉が染まり始める頃は、其の表情も穏やかで、
葉が落ちる頃には、いそいそと冬支度。
年を越し、冬を越え、土もまた育ってゆく。

1月25日 水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

赤ワイン煮込み

凍てつく日は、煮込み料理が心をほぐしてくれます。
なかでも、牛肉の赤ワイン煮込みは、此の時節ならではのお料理です。
厚底の鍋を火にかけ、惜しげもなく赤ワインを注ぎ込み、
そして、煮込みが出来上がるまでの間は、
鍋の側で、スツールにでも腰かけ、
写真集なぞをパラパラと捲りながら想いに耽る。
そのまま居眠りでもして、ふと我に返った頃には、
台所は、煮込みの香りで満たされ、
鍋の中もいい頃具合になっていることでしょう。


1月18日 水曜日は、定休日となります。 
誠に勝手ながら、1月20日 金曜日は、17時までの営業とさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。

嗚呼 冬らしく冬らしく

キーンとした冷え込みは、まさに冬の其れ。
今季の冬は、如何にも冬らしく、ある種の気持ちよさすら感じます。
其の季節らしい日々というものは、
なんともいいものであります。

冬は冬らしく凍てつき、
迎える春は、柔らかな陽射しが注ぐ。
陽にさらされた肌とともに、夏の想い出は徐々に薄らぎ、
紅葉の頃、過ぎ去りし時を想い孵す。

1月11日水曜日は、定休日となります。
宜しくお願い申し上げます。

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