【印刷用レイアウト】

アゲハ蝶

万願寺唐辛子が実をつけ、
紫陽花が咲きはじめました。
風に揺られたシュロの木の葉が、パタパタとなびき、
庭先をアゲハ蝶が舞っています。


今日から梅雨入りのようです。


リトルムッシュは、毎週水曜日にお休みをいただきます。
宜しくお願い申し上げます。

Melodion

日曜の午後


リトルムッシュの店内にmelodion (鍵盤ハーモニカ)の音色が響きわたりました。
小学校2年生のクローバーさんが奏でるその音色は、
よく晴れた、週末の午後にふさわしいサウンドでした。
豊かな音域、リズム、小気味いいスタッカート
速度記号でいえば alˈleɡro 快速に 陽気にといった感じでしょうか。
リラックスした穏やかな時間が流れました。


陽が落ちると、こんどはカエルの合唱が耳に届いてきました。
もうそんな季節なのかと、
少しばかり自分の体内時計と季節の時間のずれを感じましたが、
カエルの鳴く頃は、いつもそんなことを感じていたなと想いに耽りました。


海は青色をとりもどし、
川のせせらぎは流音を弾ませ、
山は自由気ままに枝葉をのばす。


季節の流れは、時間の値では計れないものです。
そんな流れを大切にしていきたいと思います。

地の下と土の上

ゴボウの葉が、わたしの顔ほどの大きさになりました。
さて、土の中はどのように成長しているのでしょう?
根菜は、掘り起こしたときにはじめて、その顔を拝むことができます。
収穫の際、ひとつひとつの顔の違いを眺めるのが楽しみです。


そんなゴボウと相性のいい食材は、ドライトマトです。
野生香の強いゴボウと、酸味と甘味の凝縮したドライトマトを
ニンニクをきかせたエキストラヴァージンオイルでソテーします。
塩と挽きたてのブラックペッパーで仕上げれば立派な一皿となります。
リングイーネとあわせてパスタのソースにしてもいいでしょう。
わたしにとって、このゴボウとドライトマトの組み合わせは、
長袖の白シャツに、チャコールのひざ上丈のショートパンツのスタイルと通ずる、
初夏から秋にかけての定番となっています。
長袖シャツの袖を捲くる季節は、ニンニクと唐辛子をきかせて、ハーブやルッコラ、トマトと一緒に、
シャツの襟元にストールを巻くような過ごしやすい秋口は、
きのこや早採れの栗をあわせてボスカイオーラ風にしたりと、
ひとつの形で、たくさんのヴァリエーションが楽しめます。

switch

リトルムッシュの照明のスイッチのなかのひとつに、
当時のままのスイッチを再利用したものがあります。


スイッチの造形はシンプルで主張しすぎない美しさがあります。
現代のスイッチはカチカチとon/offの切り替えも指先で軽くできますが、
そのスイッチは多少の指力を要した後、バネが弾けパッチンと切り替わります。
その少しばかりの「重さ」が何故だか心地いいと感じます。



モノが安価で軽く丈夫にできるのがあたりまえになりつつある現代、
時に、わたしたちは、いろいろな意味での「重さ」を
ふと忘れてしまうことがあるのではないかと感じます。



わたしはそのスイッチにふれるたび 「on」 に切り替えるよう心がけています。


そのスイッチは、リトルムッシュ店内の、
お客様の手の届くところに設置してあります。
お手洗いご利用の際 お試しくださいませ。

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