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初夏の陽気の御前崎

先日、御前崎を訪れました。 

いつもの表浜からクルマを走らせること一時間と幾ばくか。
雪帽子姿の富士山を左手に捉えながら、
緑の茶畑の間を下り、
そして目に飛び込んできた美しい海岸線、大きく綺麗に割れる波。
注ぐ日差しと相まって、微風の潮風はとても心地よく肌を擽り、
先週は冷たくすら感じた水温も、その日は清々しく感じられました。

いつもの表浜と浜続きとはいえ、
その表情も雰囲気も、また違った美しさを持つ浜でした。
海に浮かびながら、ふと辺りを見渡すと、
なんと富士山が観えるのです。

わたしたち日本で暮らす人々は、
「趣」が在る無いということに、敏感だと思われます。
しかし、なにかと便利で忙しなくなってしまった日常という中に身を置いていると、
その風景に、その空気に、その時間に「趣」が在るのか、それとも無いのか、
ということすら気にもかけず、やり過してしまうということはないでしょうか。

車窓から眺める美しい富士山もさることながら、
海に浮かび、しばらくの間、届く波をやり過ごし眺めた富士山は、
わたしに「趣」という言葉を思い出させてくれました。

日本の風景は美しい。
その空気も、
その時間も。

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