- PEN
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新玉葱の収穫が日常の業務になりつつあります。
皮付きのまま180度のオーブンで3時間焼いた、
新玉葱のオーブン焼きをランチに添えております。
ふっくら焼きあがった玉葱に、
挽きたての黒胡椒とエキストラヴァージンオイル、バルサミコのソースでご提供しております。
さて、年に2、3度、手持ちのカメラにフィルムを入れたくなります。
日常的に写真を撮る習慣のないわたしですが、
何故か、突発的に撮ってみたくなります。
特に被写体が決まっているわけでもなく、おもむくままにパシャパシャと撮ります。
わたしが子供の頃に、父が使用していた「OLYNPUS-PEN」というカメラは、
フィルムに表記してある数字の倍の枚数が撮れるということから、
俗に「ハーフサイズ」と呼ばれているようです。
特に、高級な品でもなく、例えるなら、トヨタのカローラのような大衆向けのカメラだったそうです。
カリカリと手動でフィルムを巻き、カシャリとゆっくりシャッターを押すと、
時をとらえているという実感が不思議とわいてきます。
レンズ内にカビでも生えているのか、少しセピアがかったできあがりのカラー写真は、
勿論、現像しなければ拝むことができず、
やり直しが利かない、仕上がってみなければ出来がわからないというのは、
料理と通ずるものがあるなあと、ふと感じてみたりもします。
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- カテゴリー: プライベートのこと
- 2009 年 5 月 22 日
- モノをこしらえるヒトと道具の関係
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様々な職業とそれをささえる道具
リトルムッシュのキッチンで愛用する道具の中でも、
キッチンエイドと24センチの手持ちの深鍋は、毎日大車輪の活躍です。
どちらも8年ほど前に中古で譲り受けました。
厨房用ミキサーの代表格であるキッチンエイド
リトルムッシュでは、3種類の爪を使い分け、お料理、パン、デザートと
ぐるぐる撹拌を繰り返します。
24センチの手持ちの深鍋は、肉厚な鍋底を活かし、
茹で、炒め、煮込み、オーブンと酷使されています。
どちらも、外見はずいぶんとくたびれてはいますが、
どちらが欠けても困ります。
長年連れ添っているので、この生地ならどのくらい撹拌できるか、
この火加減なら、どのくらいの時間で仕上がるかというのが、
不思議とわかってくるのです。
開店する際にあたらしく手に入れた道具とも友好な関係が築けるよう
毎日使っていきたいと思います。
5月20日 水曜日はお休みをいただきます。
宜しくお願いします。
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- カテゴリー: 料理のこと
- 2009 年 5 月 19 日
- 器の顔
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あたたかく湿った南風がひきつれてきた長雨が、
庭木の土をやわらかく潤し、あらたな芽吹きの手助けをします。
リトルムッシュの器は、岐阜県土岐市の窯元で焼かれた、
所謂、「土モノ」を使用しています。
セラミックの煌びやかな「白」よりも、お店の空気に馴染むのではないか
というのが「土モノ」を選んだ理由です。
実際に焼いてみないと、想いどおりの器の「顔」がでるかどうかわからない
というのは、料理にもあてはまることです。
今回も、予定通りではない焼きあがりの器が、
予定していたものよりもいい「顔」をしているということもありました。
「既製品」では出せない「顔」
ヒトが手をかけるからこそ出せる「顔」
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- カテゴリー: リトルムッシュのこと
- 2009 年 5 月 18 日
- 壁の絵
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リトルムッシュの店内には額に入った三枚の絵があります。
ひとつは15年来お世話になっている方から譲ってもらった、
フィンランドの女性作家、CLARE GODARDさんの作品です。
お茶のティーパックのコラージュです。
華奢な額に入った、とてもデリケートな作品です。
二つ目は、家族から譲ってもらった、高畠純さんの作品で、
黄色がアクセントカラーになっているポップでメッセージ性のある作品です。
太陽のあかりで眺めるのが、個人的にはいいと感じています。
三つ目は、古くからの友人に、おおきな正方形のカンバスに画いてもらった作品です。
ずいぶん昔に、わたしがお店を開くときに絵を画いてほしいと依頼したことを
憶えていてくれたその友人が画いてくれた、繊細で堅牢な作品です。
テイストの違う三枚の壁の画が、店内を気持ちのいい空間に仕上げてくれています。
仕事の合間にそれぞれの画を眺めるのが、日課となっています。 -
- カテゴリー: リトルムッシュのこと
- 2009 年 5 月 16 日
- 渥美半島
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水曜日に所用で渥美半島にでかけました。
愛知県豊橋市は近郊園芸農業が盛んで全国有数の農業地帯となっており、
特に田原市は1自治体における農業生産額が日本一で、
電照菊やメロン栽培など日本有数の出荷額を誇るそうです。
また、糖度の高いキャベツなど、品種の改良にも盛んに取り組んでいると、地元の方から伺いました。
機械化が進んでいるとはいえ、ヒトの手作業による仕事が基本となります。
広々とした畑を2~3人で作業されている様子をみると、
あらためて、農業に従事される方々の苦労を感じ取ることができました。
わたしたちリトルムッシュの畑は、小さいながらもすべて手作業でまかなっております。
時に、失敗もしながら野菜を育てているわけですが、
朝採れの野菜を、その日のお皿に盛ることができるというのは、
わたしたちの喜びでもあります。
来月には「キタアカリ」の収穫がひかえています。
蒸した「キタアカリ」を、エキストラヴァージンオイルと塩でいただくのが、楽しみです。 -
- カテゴリー: リトルムッシュのこと
- 2009 年 5 月 15 日